月別アーカイブ: 2013年1月

インドネシア人の視点で描く初の本格的な日本紹介番組

インドネシア人の視点で描く初の本格的な日本紹介番組
 2月3日から、インドネシア人の視点で描く初の日本紹介テレビ番組「Kokoro No Tomo(心の友)」の放送が、民放メトロTVで始まる。これはインドネシア人が制作指揮した、日本の観光地やものづくりの強さの源泉を伝えるテレビ番組。インドネシア人9人のチームが約1カ月にわたり日本で撮影。東京、山形、宮城、北海道、大阪、香川、岐阜でロケを行った。
 各回でテーマを決め、観光紹介だけではなく、仙台では震災から復興する東北の姿、香川では工場で働くインドネシア人従業員の声なども伝える。番組の案内役をアマンダ・ゼバンニャさん(ミス・インドネシア2011のファイナリスト)が務める。
 日本政府観光局(JNTO)、日本貿易振興機構(JETRO)、インドネシア日本友好協会(PPIJ)が協力したほか、日系中心に8社と北海道と岐阜県の観光局がスポンサーとなり、制作・放送費用を負担した。

インドネシア・マカッサルだより


インドネシア・マカッサルだより
1月29日、南スラウェシ州マカッサル市在住の竹内ロビーさんから、お便りをいただきました。ありがとうございます。今後、定期的に同地の催事や日本人会の活動などをレポートしていただけることになりました。まず第1号をご紹介します。

南スラウェシ州マカッサルと日本人とは古い縁
 まず現在、私が住んでいる南スラウェシ州マカッサル市の概略をかいつまんでご説明します。スラウェシ島は5つの州があり、そのうちの一つ、南スラウェシ州マカッサルは最大の都市で、当地周辺には事業社、JICA(独立行政法人 国際協力機構)関係、海外青年協力隊、学生、その他含め100人弱の日本人が在住しています。当地と日本人の関わりは歴史的には古く、大正時代から日本人が居たそうです。
 したがって、マカッサルで領事館があるのは唯一、日本領事館です。しかし、首都ジャカルタやリゾート地のバリのように日本人は増えず、少し寂しいことですが逆に減少しています。そのため、領事館も現在、出張官事務所と変わりました。
 現在多くの日本人が海外に活路を求めて活動している中、今年の新年会パーティーでのご挨拶で、東本所長(領事)や箕川さん(トビコ製造会社)らは、ここ南スラウェシ、マカッサルでもいろいろな悩みや問題を抱えながら頑張っている日本人がいます。だからこそ、日本経済の発展につながっているのだと信じて頑張りましょうとのエールがありました。
 私も海外にいるからこそ、日本人でありたいと願っています。ちなみに、正月になんとか工夫して餅をつくり、、鰹の雑煮をつくりました。やっぱ日本人かな?

日本人会で「マカッサルラグラグ会」が歌を披露
 近況をお知らせします。1月26日、南スラウェシ日本人会のパーティーがありました。この会で私が世話役になっている「マカッサルラグラグ会」が歌を披露させていただきました。「マカッサルラグラグ会」の会員は現在、日本人、インドネシア人合わせて9名で、今回は「Indonesia Pusaka」「花は咲く」「Angin Mamiri」「心の友」「Rasa Sayangu」「上を向いて歩こう」の6曲を歌わせていただき、楽しいひとときとなりました。

 

介護福祉士の国家試験にインドネシア人184人が受験

介護福祉士の国家試験にインドネシア人184人が受験
 1月27日、日本の介護福祉士の国家試験が全国で行われた。この試験には2008年に始まった日本とインドネシアの経済連携協定(EPA)に基づく看護師・介護福祉士受け入れ事業で、日本で働いているインドネシア人候補者184人が試験に臨んだ。看護師・介護福祉士の国家試験ではともに、外国人受験者の合格率の低迷が続いており、政府は様々な改善策を導入している。今回は試験問題のすべての漢字にふりがなを振ったほか、外国人の試験時間を通常の210分から1.5倍の315分にした。合格発表は3月28日。

阿仁マタギ 狩猟用具を民俗文化財に 文化審答申

阿仁マタギの狩猟用具を民俗文化財に 文化審が答申
 文化審議会は1月18日、「阿仁マタギの狩猟用具」(秋田県北秋田市、秋田市)を重要有形民俗文化財、「呼子の大綱引き」(佐賀県唐津市)など3件を重要無形民俗文化財に、それぞれ指定するよう下村博文文部科学相に答申した。阿仁マタギは北秋田市を拠点とする狩猟集団。国内の狩猟習俗を知るうえで重要として、行商道具を含む293点を指定する。呼子の大綱引きは毎年6月に行われる。「浜組」と「岡組」に分かれて綱を引き、浜組が勝てば豊漁、岡組が勝てば豊作になるとされている。5月の節句に合わせて行われる綱引きとして九州に現存する唯一の事例。このほか、兵庫県三木市立金物資料館が保管、展示している「播州三木の鍛冶用具と製品」など4件を登録有形民俗文化財、小学生の女の子が演じる神事芸能「河口の稚児の舞」(山梨県富士河口湖町)など5件を無形民俗文化財にするよう求めた。

薬師寺 食堂は僧侶300人想定 別格の広さだった

薬師寺の食堂は僧侶300人想定の別格の広さだった
 奈良文化財研究所は1月24日、薬師寺(奈良市)の、僧侶が食事や修行をした食堂(じきどう)の創建時の規模は約625平方㍍と広かったことが分かったと発表した。食堂は土と砂を突き固めた基壇の上に築かれ、東西40.7㍍、南北15.4㍍。規模は僧坊に住んでいたと推測される僧侶約300人が十分に入れる大きさという。「薬師寺縁起」によると、食堂の規模は東大寺、大安寺に次ぐ大きさとされているが、その記録をほぼ裏付けている。

京都で現代語の新作能「世阿弥」の試演会

京都で現代語の新作能「世阿弥」の試演会
 能の大成者、世阿弥の生誕650年を記念し、彼を題材にした現代語の新作能「世阿弥」の試演会が1月23日、京都観世会館(京都市)で行われた。同会には作者で哲学者の梅原猛氏、ポスターデザインの美術家、横尾忠則氏らが顔を揃え、観劇した。この作品は、世阿弥と子の元雅の情愛と葛藤、政治と芸術の相克を、古語ではなく、現代人の心情に照らし現代語で分かりやすく描いた異色作。演出は能楽師の梅若玄洋氏。この新作は4月19、20日、国立能楽堂(東京)で上演される予定。

前脚だけ 翼状の羽毛 中国遼寧省 新種の恐竜化石

前脚だけに翼状の羽毛 中国遼寧省で新種の恐竜化石
 欧州や中国の研究チームは1月22日、中国遼寧省のジュラ紀(約1億6000万年前)の地層から、前脚だけに翼状の羽毛を持つ新種の恐竜化石を見つけたと発表した。全長約30㌢の小型の獣脚類で、羽毛恐竜としては最小クラス。後脚の翼や尾羽は発達しておらず、陸上を走るのに適していたとみられる。羽毛恐竜の中では初期の化石で、チームは「エオシノプテリクス」(暁の中国の翼、の意)と名付けた。

12万年前 北極圏グリーンランドは8度も温暖

12万年前 北極圏グリーンランドは8度も温暖
 国立極地研究所など14カ国の研究機関のまとめによると、12万6000年前ごろの北極圏のグリーンランド北部の気温は、現在よりも8度近く高かったことが分かった。氷床の成分分析の結果、12万8000年前から12万2000年前の間に氷床の厚さが約400㍍減り、表面の高度も現在より130㍍程度低くなっていた。昨年夏にはグリーンランドのほぼ全域で氷床の表面が解けたことが観測されている。今後、地球温暖化が進めば、最終間氷期と同様に大規模な融解の可能性があるという。

副葬品の銅鏡は中国製 新潟県胎内市・城の山古墳

副葬品の銅鏡は中国製 新潟県胎内市・城の山古墳
 新潟県胎内市教育委員会は1月15日、同市内の日本海側最北の前期古墳「城の山古墳」(4世紀前半)で昨年見つかった副葬品の銅鏡が、1~3世紀に中国でつくられたとみられる「盤竜鏡」と分かったと発表した。盤竜鏡は近畿以西を中心に出土しており、同古墳は当時の大和政権の日本海側の勢力範囲を改めて裏付けた形。盤竜鏡は直径約10㌢で、表面には竜の文様などがあった。中心のちゅうにひもを通したような跡があり、中国での使用方法と共通する。関係者は盤竜鏡の産地や文様はさらに分析が必要だが、副葬品のグレードが高く、被葬者は大和政権にかなり重視された有力な豪族とみられる-としている。

難波宮跡で瓦葺きの回廊の土壇跡見つかる

難波宮跡で瓦葺きの回廊の土壇跡見つかる
 
大阪文化財研究所などは1月16日、大阪市中央区の国史跡、難波宮跡で奈良時代の後期難波宮の中枢「大極殿」の100㍍東で、瓦葺きの回廊の土壇跡を見つけたと発表した。発見された土壇は幅約8.9㍍、高さ約30㌢。約60㌢大の礎石や多数の瓦も出土した。南北約130㍍、東西約85㍍を囲っていたとみられる。同研究所は、「続日本紀」に756年、孝謙天皇が訪れたと記されている宮殿「東南新宮」跡の可能性がある-としている。現地説明会は20日午後1時半から。