特例で外国人看護師、介護福祉士の滞在1年延長
政府は2月26日、経済連携協定(EPA)に基づいて日本で看護師、介護福祉士として就職を希望するインドネシア人とフィリピン人の滞在期間を1年延長する特例措置を決めた。来日前に半年間の日本語研修を受けず2010~12年度に来日した人が対象で、国家試験の受験機会を増やすのが狙い。
これに伴い、この対象者は滞在期間が1年延長され、看護師が4年、介護福祉士は5年となる。ただ、国家試験の得点が一定の水準を満たすなど条件が別途定められる。
在スラバヤ総領事館で元日本留学生と邦人が交流
在スラバヤ日本総領事館と元日本留学生協会(プルサダ)東ジャワ支部は2月22日、総領事公邸でプルサダ同支部の会員とスラバヤ在住の日本人などを約150人を招待して、恒例の懇親会を開いた。シェルマン・プルサダ東ジャワ支部長のあいさつに続いて、野村昇・駐スラバヤ日本総領事は今年が日・ASEAN(東南アジア諸国連合)友好協力40周年、日・インドネシア国交関係樹立55周年であることに触れ、今後も日本はASEAN、インドネシアとの関係を強化していきたい。懇親会を通じて友好関係を深めていきましょう-とあいさつした。
インドネシア人参加者が日本舞踊、東ジャワ日本人クラブ(EJJC)コーラス部「ブンガ・マワル」とラグラグ会スラバヤ支部メンバーはインドネシア語の歌を披露。双方の文化を通じ、親交を深めた。
卑弥呼の墓?初の立ち入り調査 奈良・箸墓古墳
考古学、歴史学の15の研究者団体の16人は2月20日、宮内庁が陵墓として管理している奈良県桜井市の箸墓古墳を立ち入り調査した。宮内庁が研究者側からの要望に応じて立ち入りを認めるのは初めて。同古墳は邪馬台国の女王・卑弥呼の墓とする説があり、邪馬台国論争に深く関わる研究の進展つながるとみられる。研究者らは約1時間半かけて墳丘の最下段を一周し、地表に見える葺き石や土器などの遺物の状態、墳丘の形などを観察した。墳丘表面で、築造以前の様子を示す弥生最末期の土器などが見えたという。箸墓古墳は全長約280㍍。最古段階の前方後円墳で、全国の巨大古墳のモデルになったとの説が有力だ。
墳丘堤の外に石敷き見つかる 奈良・橿原の菖蒲池古墳
奈良県橿原市教育委員会は2月20日、同市の菖蒲池古墳(7世紀半ば、方墳)で、墳丘を囲むとみられる盛り土や、その外側に施された石敷きが見つかったと発表した。石敷きは墳丘の東西約20㍍の場所で、堤とみられる盛り土に沿って東西2㍍、南北4.5㍍分が見つかった。この時期で立派な石敷きがあるのは宮殿と寺院だけという。
通常は堤までが古墳の範囲とされ、さらに外側から施設が見つかるのは極めて異例。堀の幅は古墳正面から奥に行くほど狭くなることも判明。正面から見た際の遠近感を出す工夫とみられる。こうした手の込んだ造りから、古墳の被葬者は649年、無実の罪により山田寺で自害した蘇我倉山田石川麻呂や、皇族などとする説がある。