月別アーカイブ: 2015年3月

春日大社 4/1から国宝・本殿を一般公開

春日大社 4/1から国宝・本殿を一般公開

社殿を20年に1度修復する「式年造替(しきねんぞうたい)」を行っている奈良市の春日大社は3月30日、国宝の本殿を報道陣に公開した。4月1日~5月31日に一般公開される。特別公開では、普段は皇室関係者以外に立ち入ることができない「内院」に入れる。神社建築「春日造」による4棟の建物が並列した本殿、各殿の間に描かれた神馬などの絵を間近に拝観できる。また、約140年ぶりに本殿背後の後殿(うしろどの)も開門し、本殿そばにある石「磐座(いわくら)」も見られる。4月5日まで神宝「鹿島立鉾(かしまだちのほこ)」が初公開されている。

米国加州干ばつで、日本国産米輸出に追い風

米国加州干ばつで、日本国産米輸出に追い風

米国・カリフォルニア州の干ばつと円安に伴い、米国産米が1割高となり、日本国産米との価格差が縮小したことは、日本から海外へのコメ輸出に追い風となっている。和食人気の高まりなどで、世界的にみるとジャポニカ米の需要は底堅い。農協や米穀卸は輸出拡大に動いている。農林水産省によると、2014年のコメの輸出量(援助除く)は前年比4割増の4516㌧と過去最高を更新した。香港やシンガポール向けが伸びている。これらの地域の回転ずしなどでは米国産の中粒種から日本米へ切り替える動きも出ている。

「国際未来医療拠点」具体化目指す 大商が15年度事業計画

「国際未来医療拠点」具体化目指す 大商が15年度事業計画

大阪商工会議所は3月30日、議員総会を開き、大阪都心への「国際未来医療拠点」形成などを柱とする2015年度事業計画を決定した。15年度は大阪活性化に向けた「千客万来都市OSAKAプラン」第2期(14~16年度)の2年目で、「メディカル・ポリス形成」など8プロジェクトの推進を継続する。新規事業として、先端医療機関などを大阪都心に集積し、世界最速での新薬・医療機器の承認・実用化を図る「国際未来医療拠点」の具体化を目指す。

 

新関西国際空港会社、伊丹ターミナルビル会社を合併

新関西国際空港会社、伊丹ターミナルビル会社を合併

新関西国際空港会社は3月30日、同社の完全子会社で、大阪(伊丹)空港のターミナルビルを運営する「大阪国際空港ターミナル」(OAT)を2016年1月ごろに吸収合併すると発表した。関西国際、大阪両空港の運営権売却に向けた環境整備が狙い。OATは消滅し、社員約100人は新関西国際空港会社に移る。

日水 鳥取・境港市で銀ザケ加工品出荷量4割引き上げ

日水  鳥取・境港市で銀ザケ加工品出荷量4割引き上げ

日本水産は銀ザケを加工した主力商品「境港サーモン」の出荷量を引き上げる。総額約20億円を投じ、鳥取県境港市に工場を新設。2015年度の出荷量を現在よりも4割多い年1000㌧にまで引き上げる。数年後にはさらにその倍の2000㌧にまで上積みする計画だ。

工場は水揚げ港の境港市の漁港に隣接して新設する。高い衛生管理が可能で、真空パックのための設備も整備。刺し身など生食向けの商品も生産できる。従来は焼き魚など加熱すtる用途向けのみを生産していた。新工場は子会社で銀ザケの養殖や加工販売を手掛ける弓ヶ浜水産(鳥取県境港市)の本社工場として4月1日から稼働させる計画だ。

富士通がオリックスなどと「スマート農業」事業

富士通がオリックスなどと「スマート農業」事業

富士通は3月26日、静岡県磐田市でオリックス、種苗メーカーの増田採種場(静岡県磐田市)と「スマート農業」事業を立ち上げ、共同で推進すると発表した。IT(情報技術)を活用してハウス内の温度や湿度などをきめ細かく制御するほか、富士通の農業向けクラウドサービス「Akisai(秋彩)」で生産管理や会計管理ができるようにする。

4月1日付で富士通が準備会社を設立し、2015年後半の事業開始を目指す。計画が固まった段階で、富士通、オリックス、増田採種場の共同出資に移行する。新会社が約10㌶の用地を借りて、野菜の生産者や種苗のメーカーに生産設備を貸し出す。

用地面積の半分強に野菜を生産するハウスを設け、残りは種苗の試験栽培などの施設にする。野菜の生産者3社が参加し、まずはトマトやパプリカ、ケールを生産する。農業機械やバイオマス発電などを手掛ける企業の参加も見込む。

静岡・佐藤園 内製化し抹茶原料の生産能力7倍に

静岡・佐藤園  内製化し抹茶原料の生産能力7倍に

茶葉の栽培から商品販売まで一貫して手掛ける佐藤園(静岡市)は7月、抹茶の原料となるてん茶の生産を本格的に始める。3月末にてん茶を生産する専用工場を同市内に新設。協力工場への委託から全量を自社生産に切り替え、生産能力を約7倍に高める。新設の工場は平屋で、延べ床面積は約270平方㍍。茶葉を蒸したり乾燥したりする生産ラインを導入。土地代を除いた投資額は2億1000万円。抹茶の需要は、菓子などの原料としても伸びており、同社は生産体制を強化して市場を開拓する

大阪・船場で4/5カレーラリー開催 開業45周年創業祭

大阪・船場で4/5カレーラリー開催  開業45周年創業祭

大阪市中央区の船場センタービルで4月5日、スタンプを集めるとカレーの食材が当たる抽選会に参加できる「船場センタービル カレーラリー」が開かれる。参加無料。同ビルは中央大通りに面し、東横堀から堺筋、御堂筋をまたぐ東西1㌔に1~10号館が連結した商業ビル。

ラリーは午前10時スタート。各号館に設置されたスタンプ計10個を当日配布するシートに集め、1号館か10号館のゴールに持ち込むと先着1000人に「ハウスプライムバーモントカレー」をプレゼントする。カレーの材料(ジャガイモ、ニンジン、タマネギ)が当たる抽選会にも参加できる。大当たりなら牛肉もプレゼント。

同ビルは4月3~5日、開業45周年の大創業祭として、全館650店舗のセールを展開中。ほかにも、全国のふるさと物産販売などのイベントが予定されている。

JR東海 ミャンマー鉄道省にキハ系車両28両を譲渡

JR東海  ミャンマー鉄道省にキハ系車両28両を譲渡

JR東海は3月27日、ミャンマー鉄道省に今年度の廃車を予定していた普通気動車を譲渡すると発表した。同鉄道省からの要請を受け、高山本線、太多線、紀勢本線、参宮線などで使用してきたキハ40系12両、キハ11系16両の計28両を譲渡する。3月17日に譲渡契約を締結済みで、準備ができ次第、順次車両を引き渡す。また、来年度に廃車を予定している普通機関車約50両についても、ミャンマー鉄道省の要請に基づき譲渡する予定で調整を進めている。

東芝・サタケがコメの品種判別キット開発 偽装防ぐ

東芝・サタケがコメの品種判別キット開発  偽装防ぐ

東芝は精米機メーカーのサタケと、「コシヒカリ」「あきたこまち」など主なコメ品種を約2時間で判別できる検査キットを開発し、全国の農協やコメ商社などに販売を始めた。これまで数日かかっていた検査期間が大幅に短縮され、品種の偽装や異なる品種の混入を簡単に見抜けるようになる。

粉砕したコメから薬品を使ってDNAを取り出し、その液体をカード状のキットに入れる。このキットを専用の検査装置に取り付けると、自動的に品種が判定され、パソコンの画面に表示されるという。