近畿14年申告所得額3年ぶりに減少 大阪国税局
大阪国税局は5月29日、近畿2府4県の2014年分の確定申告状況を発表した。申告所得額は前年比3.1%減の5兆4814億円と3年ぶりに減少に転じた。このうち株式などの譲渡所得は前年比56.7%減の3242億円だった。この点、同局は「昨年、株式譲渡所得の軽減税率が廃止された影響」としている。
一方、個人事業者の消費税の納税申告額は、昨年4月の消費増税の影響で同39.3%増の897億円と9年ぶりに増加した。
藤沢周平の草稿700枚 未発表作見つかる
武家社会でも、薄給の下級武士や、町人をはじめ市井の庶民の生きざまを情感豊かに描いた作品を数多く残した作家、藤沢周平さん(1927~97年)が文壇デビュー前に執筆した、初期作品の草稿約700枚が見つかった。
これらの中には文学賞に応募した未発表作、直木賞受賞作「暗殺の年輪」の草稿、「又蔵の火」の原型などもある。欄外に吹き出しで文章を付け足したり、二重線を引いて書き直したりして推敲を重ねた跡があった。出身地の山形県鶴岡市立藤沢周平記念館で一部を公開しており、同館は「藤沢さんの創作意欲を物語る貴重な資料だ」と話している。
藤沢さんの長女が昨年10月ごろ、同館の企画展に出す資料の整理中に見つけた。
20~30代男性 朝食抜き2割 食育白書
政府は5月29日の閣議で、2014年度の「食育白書」を決定した。朝食を食べるかを性別・年代別に聞いたところ「ほとんど食べない」との回答が20歳代男性で19.4%、30歳代男性で20.5%とそれぞれ2割に達した。健全な食生活に対する若年層の意識が低く、調査をまとめた内閣府は「若者に対する取り組みが大事な分野になる」としている。
女性も若い層ほど朝食を摂らない人の割合が高かったが、20歳代が16.2%、30歳代が8.5%と男性よりは低かった。健全な食生活を実践しているか尋ねると、「あまり心がけていない」「全く心がけていない」の合計で20歳代男性は54.2%と半数を超えた。