和歌山で古典芸能「花園の御田舞」

和歌山で古典芸能「花園の御田舞」
 和歌山県かつらぎ町花園の遍照寺で2月17日、国指定重要無形民俗文化財の古典芸能「花園の御田(おんだ)舞」が行われた。御田舞は米作りの1年間を、木製の鍬や鎌を手にした地元保存会の若者らが、太鼓、笛、たたき棒による古風なはやしと歌に合わせ、田植えの準備から稲刈り、もみすりまでの所作を格調高い口上と舞で表現する、平安中期から続くと伝わる古典芸能。2年に1度、旧暦の年初めに奉納上演される。豊作を祈り、約3時間上演され、日頃は人の少ない山あいの地がカメラを手にした観光客らでにぎわった。