高村光太郎の未公表書簡34通見つかる「智恵子抄その後」

高村光太郎の未公表書簡34通見つかる「智恵子抄その後」

詩人・彫刻家の高村光太郎(1833~1956年)が編集者に宛てた、全集に収録されていない未公表書簡34通が見つかった。これは代表作の詩集「智恵子抄」を出版した龍星閣(東京都千代田区)の元社長、澤田伊四郎氏に宛てたもの。1942年から55年に書かれたはがき32通、封書2通。
1941年に出版された、愛妻を題材にした「智恵子抄」の好評価を得て、戦後、続編「智恵子抄その後」が出版された。しかし今回見つかったはがきでは、高村は続編について「ものにならないと思います」と記しており、出版前はこの続編に乗り気ではなかったことがうかがえる。
未公表書簡は、2017年5月、澤田氏が残した書簡や書籍が遺族から同氏の出身地、秋田県小坂町に寄贈され、その中から全集収録分も含め約70通の中から見つかった。同町は博物館でこの未公表書簡を無料公開する。