平城宮跡で大規模な調理場跡 “宴”開かれた跡

平城宮跡で大規模な調理場跡 “宴”開かれた跡

奈良文化財研究所によると、奈良時代の平城宮跡(奈良市)で火を使って煮炊きした大規模な調理場だったとみられる跡が見つかった。
同研究所の発掘調査で今回見つかったのは、平城宮跡の東にあたる皇太子の宮殿などがあった東院地区。建物があった場所に直径40㌢ほどの焼けた土が4カ所一列に並んで見つかったほか、大量の炭が確認された。周辺からは奈良時代の皿やお椀などの土器が数多く見つかっている。昨年はこの近くで洗い場とみられる跡も見つかった。平城宮跡で調理場とみられる跡が見つかったのは初めて。
古代の歴史書「続日本紀」には、この地区で天皇や貴族がたびたび盛大な”宴(うたげ)”を開いたという記述がある。