介護現場で働く職員の7割がパワハラ・暴言の被害

介護現場で働く職員の7割がパワハラ・暴言の被害

介護職員の労働組合「日本介護クラフトユニオン」が行った調査によると、介護現場で働くスタッフの7割が、利用者やその家族からパワハラや暴力の被害を受けた経験があることが分かった。調査は4~5月に実施。ホ問介護や有料老人ホームで働く組合員2411人から回答を得た。
被害の内容は「攻撃的に大声を出す」が最多の61.4%。ほかには、契約していないサービスの強要34.3%、身体的な暴力21.7%、「バカ」などの暴言21.6%などと続いている。中には土下座を強要したり、書類を破ったりするなどのケースもあった。
被害を受けた人の9割が精神的なストレスを感じた。7割が上司や同僚などに相談したが、その多くは状況が変わらなかったと回答している。
対策として利用者・家族への啓発58.4%、事業所内の情報共有57.9%、パワハラに対応する組織体制の整備30.0%などが挙がった。