「和食 日本人の伝統的な食文化」世界の文化遺産に?

 政府が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に提案した「和食 日本人の伝統的な食文化」について、事前審査を担うユネスコの補助機関は11月上旬にも新規登録の可否を勧告する。最終決着は12月上旬だが、仮に登録勧告なら、そのまま正式決定されるのが通例だ。新規登録を決めるユネスコの政府間委員会は12月2~7日、アゼルバイジャンのバクーで開かれる。
 政府は2012年3月、「四季や地理的多様性による新鮮な山海の幸」「自然の美しさを表した盛り付け」「正月や田植えなどとの密接な関係」などとアピールし、「和食 日本人の伝統的な食文化」の登録を提案した。ユネスコ側がこうした日本側の主張をどう評価するかが審査のポイントになる。無形文化遺産は「世界遺産」や「記憶遺産」と並ぶユネスコの遺産事業の一つ。