カステラ箱から古墳時代の”一級品”金銅製馬具出土

カステラ箱から古墳時代の”一級品”金銅製馬具出土
 大正時代に三重県津市で、6世紀末~7世紀初頭の金銅製馬具が出土していたことが分かった。同市内の民家で長年、紙のカステラ箱に入れて保管されていた。奈良県橿原考古学研究所によると、現在は消滅した古墳の副葬品とみられる。竜や鳳凰の精緻な透かし彫りがあり、当時の一級品という。馬具は馬の口にくわえさせる轡(くつわ)、革帯をつなぐ辻金具など。1915年(大正4年)に警察に提出した「発掘届」もあった。出土地に有力豪族がいた記録はなく未知の有力者の存在を示す資料という。