和歌刻まれた10世紀中ごろの土器出土 山梨で全国初

和歌刻まれた10世紀中ごろの土器出土 山梨で全国初

山梨県甲州市は8月25日、同市塩山下於曽(えんざんしもおぞ)の平安時代のケカチ遺跡から、和歌1首が刻まれた珍しい土器が出土したと発表した。京の都の平安京文化が成熟、和歌や仮名文字が広がり始めた10世紀中ごろに作られたとみられる。
平安時代の土器は、一般には墨で地名などが書かれたものの出土例が多い。ところが、今回の出土品は焼く前の土器に文字を刻み込んでおり、甲州市教育委員会は「和歌を丸々1首刻んだ土器の発見は全国で初めて」としている。