沖縄サキタリ洞遺跡で国内初の旧石器時代の貝器出土

沖縄サキタリ洞遺跡で国内初の旧石器時代の貝器出土
 沖縄県立博物館・美術館(那覇市)は2月15日、同県南城市のサキタリ洞遺跡で約2万年前の地層から国内初となる旧石器時代の貝器(貝の製品)の破片と人骨が出土したと発表した。見つかった貝器は道具や装身具。石器が出土しない沖縄では、日本本土と異なり貝を道具に利用していたことが判明した。
 出土した貝の破片は39点。道具と判明したのは二枚貝のマルスダレガイ科20点、クジャク貝の計23点で、サイズはいずれも2~4㌢程度。装飾品は細長い筒状をしたツノガイ類の破片2点、サイズは1~1.5㌢。ひもを通すビーズ状の装飾品とみられる。残りの破片は用途不明という。