客引き罰則付き禁止から1年 巡回逃れいたちごっこ

客引き罰則付き禁止から1年 巡回逃れ いたちごっこ

大阪市のキタとミナミで客引きが罰則付きで禁止されて1年。だが、指導員が不在になる深夜帯の客引きが後を絶たない。大阪市は指導員の巡回を強化しているが、いたちごっこが続く。
大阪市内全域で客引き行為を禁じる市客引き行為適正化条例は2014年6月に施行された。同10月、キタとミナミが罰則付きで客引き行為を禁止する区域に指定された。指導員の中止命令に従わないと5万円以下の過料、市ホームページで氏名を公表されることもある。
市によると、過料の処分を受けたのは27日現在、客引き派遣業者ら20代の男性4人。過料の前段階の命令は、未成年を含む12人。
指導員の巡回は平日午後5時~9時半が中心で、多くの客引きは巡回後に現れる。客引き同士で無料通信アプリ「LINE」を使い指導員の位置などを情報交換し、監視をかいくぐる。市は指導員の増員や巡回時間の変更などで対抗している。
府警は10月28日夜から29日未明にかけて、府内8署管内の歓楽街で69人態勢の一斉摘発をした。その結果、大阪市西成区や西淀川区で従業員ら男女9人を府迷惑防止条例違反(不当な客引き行為)容疑で現行犯逮捕した。