五稜郭跡 戊辰戦争時の米蔵「兵糧庫」特別公開

五稜郭跡 戊辰戦争時の米蔵「兵糧庫」特別公開

北海道函館市の国指定特別史跡・五稜郭跡で、1864(元治元)年に函館奉行所の米蔵として建設された「兵糧庫」が8月31日まで特別公開されている。
この兵糧庫は1868年1月、「鳥羽・伏見の戦い」を皮切りに始まった、明治新政府と旧幕府軍との間で繰り広げられ1年半に及んだ「戊辰戦争」の最後の戦い(1869年5月)の場となった箱館で、戦後唯一解体を免れた建物だ。
明治新政府に対し徹底抗戦を叫び、箱館・五稜郭で新政権樹立を宣言した榎本武揚や土方歳三らが日常的にみていた、あるいは出入りしたかも知れない風景の一部といってもいい。
創建時の柱や梁(はり)が残り、実際に敷かれた木製水道管や沈没した新政府軍の軍艦の一部が展示されている。