卑弥呼の墓?箸墓古墳を素粒子で内部調査 橿原考古学研究所

奈良県立考古学研究所は1月9日、同県桜井市の箸墓古墳を、宇宙から降り注ぐ素粒子「ミューオン」を使って内部を透視する調査を実施していると発表した。箸墓古墳は全長およそ280mの大型の前方後円墳で、3世紀中ごろから後半に築造された最も古い前方後円墳。邪馬台国の女王、卑弥呼の墓という説もある同古墳は、宮内庁の管理下にあって発掘などができないため、今回の調査で卑弥呼の謎にどこまで迫れるか注目される。素粒子ミューオンによる調査は、内部をエックス線写真のように透視するもの。エジプトのピラミッドの調査で使われ、未知の巨大な空間の発見につながるなど成果をあげている。