佐久間象山 蘭和辞典改訂 金策 借金通帳公開

佐久間象山が蘭和辞典改訂のため金策 借金通帳公開
 幕末の思想家、佐久間象山(1811~64年)が、幕府編纂の蘭和辞典「ハルマ辞書」に新語を取り入れて改訂するため、松代藩から「金千両」借用の約束を取り付け、1849(嘉永2)年から翌年までの間に17回に分け計451両を借りたことを記録した借金通帳などが4月1日から丸善日本橋店(東京)で初公開される。辞書の版木の一部分がつくられていたことも記されている。当時の科学技術導入には欠かせなかったオランダ語普及を訴えた象山の開明性と熱意がうかがわれる。蘭和辞書が制作途中だったことを裏付ける史料の公開は初めて。