富士通がオリックスなどと「スマート農業」事業

富士通がオリックスなどと「スマート農業」事業

富士通は3月26日、静岡県磐田市でオリックス、種苗メーカーの増田採種場(静岡県磐田市)と「スマート農業」事業を立ち上げ、共同で推進すると発表した。IT(情報技術)を活用してハウス内の温度や湿度などをきめ細かく制御するほか、富士通の農業向けクラウドサービス「Akisai(秋彩)」で生産管理や会計管理ができるようにする。

4月1日付で富士通が準備会社を設立し、2015年後半の事業開始を目指す。計画が固まった段階で、富士通、オリックス、増田採種場の共同出資に移行する。新会社が約10㌶の用地を借りて、野菜の生産者や種苗のメーカーに生産設備を貸し出す。

用地面積の半分強に野菜を生産するハウスを設け、残りは種苗の試験栽培などの施設にする。野菜の生産者3社が参加し、まずはトマトやパプリカ、ケールを生産する。農業機械やバイオマス発電などを手掛ける企業の参加も見込む。