米探査車が火星着陸に成功 土壌を調べ生命の痕跡を探す

米航空宇宙局(NASA)は日本時間2月19日、探査車「パーシビアランス」が火星に着陸したと発表した。探査車の大きさは小型車ほどで、重さ約1トン。母船とともにカプセルに入った状態で、秒速5km超の猛スピードで火星の大気圏に突入。パラシュートを開いて減速した後にカプセルを離れ、母船はエンジンを逆噴射して降下し、ひもでつながった探査車を下した。
火星は数十億年前には温暖で液体の水があり、微生物が生きられる環境だったと考えられており、土壌を調べて生命の痕跡を探す。探査対象は北半球にある直径45kmのクレーター。流水で土砂が堆積したような地形から、35億年前は湖だったとみられる。NASAの探査車や探査機で火星着陸に成功したのは9件目。