インドネシア20年9月の貧困率 コロナ禍で3年ぶり10%超え

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、インドネシア中央統計庁がこのほど発表した2020年9月時点の貧困率は10.19%となり、2017年以来の10%超えとなった。2020年3月時点と比べ0.41ポイント、前年同月比では0.97ポイント上昇した。2020年9月の貧困者数は2,755万人となり、2020年3月時点から113万人、2019年9月時点から276万人それぞれ増加した。なお、2020年9月の貧困水準は1人当たりの月額支出で45万8,947ルピア(約3,442円)だった。
都市部、農村部で分けて実態をみると、都市部が前年同月比1,32ポイント上昇の7.88%、農村部が0.60ポイント上昇の13.20%となっている。都市部の上昇率が農村部より顕著で、新型コロナウイルスの影響は都市部でより深刻だったことがうかがわれる。