大阪府 新型コロナ死者1日で最多の44人 医療の危機浮き彫り

大阪府は4月29日、新型コロナウイルスによる1日あたりの死者が過去最多の44人に上ったと発表した。都道府県別でこれまで最多だった東京都が2月3日に記録した32人を大幅に上回った。
この大きな要因に挙げられるのが、危機的状況にある新型コロナウイルス患者の医療提供体制。病床数、とりわけ重症病床数の大幅な不足、看護師をはじめとする医療従事者、医療機器の不足だ。
4月29日時点で重症患者用の病床は337床で、この病床で治療を受けている重症患者数は331人。このほかに軽症・中等症の医療機関で治療を受けている患者が58人おり、重症患者は合わせて390人いる。したがって、重症患者数が重症病床数を上回った状態が続いている。