国交省 初の電柱実態調査 無電柱化上回る年間7万本新設

国土交通省は、全国で電柱の新設状況を調べる実態調査に初めて乗り出す。国は電線を地中に埋める無電柱化を進めているが、電柱はそれを上回るペースで立てられ年間7万本ずつ増えており、無電柱化の成果がはっきりとは見えていない。
国交省によると、全国の電柱は約3,600万本に上る。国は1980年代半ばから景観の改善や災害時の倒壊防止、バリアフリー促進につながるとして無電柱化を進め、1,000kmを整備してきた。
現在は無電柱化推進法にに基づき、2025年度までの推進計画を策定中で、この中に実態調査の実施と、約4,000kmの新たな整備目標を盛り込み、5月中に計画を決定する。今年度までに新設規制の可否や抑制策を検討する。