コロナ水際対策で憂慮される国と自治体の”ほころび”

東京五輪に参加するウガンダ選手団の1人が新型コロナの検査で「陽性」と確認されたことを巡り、政府の水際対策に”ざる”などと批判の声があがっている。この結果、国と自治体の連携に”ほころび”が出たことが明らかになった。
6月19日に成田空港に到着し、検査で陽性となった本人は現在隔離されているが、ともに来日した選手ら8人は濃厚接触者の判定を受けないまま入国し、事前合宿地の大阪府泉佐野市へバス移動している。
内閣官房オリパラ事務局担当や厚生労働省検疫担当は、いずれも濃厚接触者の有無を判断するのは国ではなく、自治体が担う仕組みだとしている。つまり、今回のケースでいえば泉佐野市がその判断をしなければならないのだという。国の新型コロナの水際対策の中身は国ではなく、自治体に”丸投げ”とも受け取れる発言を堂々としていることで、その中身の薄さが分かる。
海外からの五輪選手団は今後続々来日するだけに、この程度の仕組み、対応策本当に大丈夫なのか?変異株の大量流入で「第5波」の爆発が起こらないことを祈りたい。