「歴史くらぶ」カテゴリーアーカイブ

能「篁(たかむら)」500年ぶりに復活 京都・六道珍皇寺で奉納

京都市東山区の、平安初期の貴族、小野篁(たかむら)ゆかりの六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)で5月4日、篁を題材にした能「篁(たかむら)」が500年ぶりに復活、せりふを奉納する「謡(うたい)奉納」が行われた。
能「篁」はおよそ500年前の室町時代に上演が途絶えたとされていたが、能楽師でつくる京都観世会が当時の文献などをもとに、2年かけて復活させた。鎌倉時代に隠岐に流された後鳥羽上皇の前に、小野篁が霊になってあらわれ、逆臣たちを地獄へ落とすという物語。同日は口元を布で覆った5人の能楽師が篁の像の前で、後半のせりふの一部を独特の節回しで力強く謡い上げ、奉納した。

高野山・金剛峯寺でコロナによる死者の追悼と終息祈願

和歌山県・高野山金剛峯寺で5月3日、新型コロナウイルスに感染し亡くなった人たちの追悼と、コロナの終息祈願の法要が営まれた。金堂で営まれた法要には、高野山の僧侶らおよそ30人が参加し、亡くなった人たちを追悼した。また、燃え盛る炎に護摩木を投げ入れ、変異を繰り返し、引き続き猛威を振るう新型コロナの早期終息を祈願した。

「長崎の鐘」英語版復刻の動き 永井隆博士没後70年 遺志継ぐ

1945年8月9日、長崎に投下された原爆で重傷を負いながら救護活動に身を捧げ、「長崎の鐘」などの著書で原爆被害と戦争の愚かさを訴えた医師、永井隆博士が亡くなって、5月1日で70年を迎えた。博士の遺志を継ごうと遺族やゆかりの医師らが、絶版となった「長崎の鐘」の英語版の復刻を目指している。
長崎の鐘は、37歳で被爆、白血病で43歳で亡くなるまで、原爆で医療体制が壊滅した中で負傷者の救護にあたった様子を克明に記し、家族や友人を一瞬で失った絶望から立ち上がろうともがく人々の姿を描いたもの。
博士の孫で、長崎市の永井隆記念館館長の永井徳三郎さん(55)によると、長崎の鐘は英語版など9カ国に翻訳され、幅広い人々に読まれた。だが1984年に出た英語版は10年ほど前に絶版となっている。そのため、記念館に来館した外国人客から英語版で読みたいと要望されても応えられなかったという。
このほか、没後70年の動きの一つとして、博士が小学生時代を過ごした島根県雲南市では4月、記念館がリニューアルオープンしている。

高野山三大秘宝を公開 弘法大師ゆかりの書など221点 霊宝館

和歌山県高野町の高野山霊宝館で、開館100周年を記念した展覧会「高野山の名宝」が開かれている。弘法大師ゆかりの書や、鎌倉時代の仏師、運慶・快慶が制作したとされる仏像など計221点を、11月28日まで一部入れ替えながら展示する。
今回、空海ゆかりの文化財としては「三大秘宝」と呼ばれる出家宣言の書「聾瞽指帰(ろうこしいき)」(国宝)や、密教を修めた証しとして唐(中国)から持ち帰ったとされる持仏「諸尊仏龕(しょそんぶつがん)」(国宝)、所持したとされる密教法具「金銅三鈷杵(こんどうさんこしょ)」(国重要文化財)を公開する。仏像では運慶作とされる国宝「八大童子立像」や、快慶作とされる国重要文化財の「孔雀(くじゃく)明王像」「四天王立像」などが展示される。
展示期間は4期に分かれ、1期(6月6日まで)、2期(6月8日~8月1日)、3期(8月3日~10月3日)、4期(10月5日~11月28日)。一般1,300円、高校・大学生800円、小中学生600円。

エジプト「妊婦のミイラ」を初確認 ポーランド研究チーム

ポーランドの研究チームは現在、首都ワルシャワの国立博物館に保管されているエジプトのミイラについて、CTスキャンなどで調べた結果、ミイラはおなかに胎児がいる女性であることが分かったと発表した。年齢20~30歳の女性で妊娠26週から30週だったとみられる。エジプトで見つかったミイラで妊婦だと確認されたのは世界で初めて。このミイラは棺に記された文字などから、およそ2,000年前の男性の聖職者だと考えられていた。

淡路島で04年発見の恐竜化石は新種「ヤマトサウルス」と命名

北海道大や岡山理科大などの研究チームは、2004年に兵庫県の淡路島で発見された恐竜の化石が新種であることが分かったと発表した。学名は「伊弉諾(いざなぎ)の倭(やまと)竜」を意味する「ヤマトサウルス・イザナギイ」と命名された。
論文は4月27日付、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。

野口さん搭乗の「クルードラゴン」半年ぶりISSより地球帰還

国際宇宙ステーション(ISS)に2020年11月から滞在していた日本人宇宙飛行士の野口聡一さんら4人の飛行しは、日本時間5月2日午後4時前に米国フロリダ州の沖合のメキシコ湾に着水、およそ半年ぶりに地球に帰還した。民間として世界で初めて運用段階に入った宇宙船の1号機のミッションは、この帰還によって終了した。
今回の宇宙飛行が3回目となった野口さんは、ISSの滞在中に船外活動を行って新しい太陽光パネルを取り付けるための作業をしたほか、無重力でiPS細胞を培養したり、植物を育てたりする実験を行った。

ISS「きぼう」で野口さんから星出さんへたすきリレー

米スペースXの新型宇宙船「クルードラゴン」で4月24日に国際宇宙ステーション(ISS)に到着した星出彰彦宇宙飛行士(52)と、ISSに滞在中の野口聡一飛行士(56)が26日、そろって記者会見した。
野口さんは星出さんに引き継ぎのたすきを手渡し、「日本人同士でたすきリレーができて本当に嬉しい」。そして、受け取った星出さんは「将来(人類が)月や火星に行くための実験・研究をしたい」と意気込みを語った。

修復 熊本城天守閣 4/26から一般公開 大被害から5年 元の姿に

2016年4月の熊本地震から5年。大きな被害に見舞われた国の特別史跡・熊本城(熊本市)の復旧作業は、20年にも及ぶ計画で開始されたが、天守閣の修復工事がこのほど終了。元の姿を取り戻した天守閣が4月26日から一般公開される。
2度の震度7の地震で名城の石垣は、地震発生時のニュース映像で見た無残な姿の記憶通り、全体の約3分の1で被害が出た。熊本城調査研究センターの調べによると、地震で崩落や膨らみが起きた石垣の多くは、それ以前の地震や台風、経年変化などで破損し、積み直された部分に被害が集中していたという。

NASAが火星で二酸化炭素から酸素の生成に成功 地球以外で初

米航空宇宙局(NASA)は4月22日、火星の探査車「パーシビアランス」に搭載した装置で、火星の大気の大半を占める二酸化炭素(CO2)から酸素をつくり出す実験に成功したと発表した。地球以外の天体で酸素をつくったのは初めてという。NASAは、人類が火星に移住する目標に向けて期待できる成果だとしている。今回の実験で宇宙飛行士1人が10分間で呼吸する量に相当する約5.4gの酸素が得られた。