ツルハ・ウエルシア統合完了, 世界6位に
ドラッグストア最大手のウエルシアホールディングス(HD)と2位のツルハホールディングス(HD)の経営統合が12月1日完了した。これにより単純合計で売上高2兆3,000億円を超える巨大グループが誕生した。この結果、世界のドラッグストア業界で6位にランキングされることになる。
イオン子会社のウエルシアHDの全株式をツルハが取得した。イオンは2026年1月までに株式公開買い付け(TOB)などでツルは株式の保有比率を50.9%まで高めて連結子会社化し傘下に抱える形を取る。
両社はそれぞれ独自に展開していたPBを統一し、2026年春にも新たなPBを投入。食品や日用品を拡充し、ドラッグストアから”ライフストア”への進化を図る。国内地盤を固め、成長市場の東南アジア開拓に挑む。
JC カランダガン 20年ぶり外国馬が制す
競馬の第45回ジャパンカップ(JC、G1、2400m芝、17頭出走)は11月30日、東京競馬場で行われた。4番人気に支持された今年の欧州年度代表馬カランダガン(フランス、ミカエル・バルザローナ騎乗)が、最後の直線でマスカレードボールとのたたき合いをハナ差交わし制した。1着賞金5億円と外国調教馬に与えられる褒奨金300万ドル(約4億6,800万円)を獲得した。
外国馬のJC勝利は20年ぶり、フランス馬の勝利は38年ぶりだった。バルザローナ騎手、フランシスアンリ・グラファール調教師はJRAのG1初勝利。走破タイムは2分20秒3。芝2400mの世界最高、2018年JCのアーモンドアイの記録を0秒3塗り替えた。ダノンデサイルが3着、クロワデュノールは4着だった。
香港 火災死者151人に 政府批判13人拘束
香港当局は12月1日、北部の大埔の高層住宅街で起きた高層マンション火災で、同日午後までに151人の死亡をを確認したと発表した。また、今回の大規模火災の原因について、修繕工事で使われていた保護ネットの一部が難燃性基準を満たしていなかったこと、さらに香港政府の責任を求めた人ら13人過失致死容疑で拘束したことを明らかにした。火災では32階建て公営マンション7棟が焼けた。同日午後時点で5棟で捜索が終了した。
被災者を中心にいま高まっているのが、これらマンション群の安全管理に関する不備が相次いで発覚したことで、香港政府の責任を追及する声だ。しかし、同政府は「国家安全維持法」をたてに批判を抑え込む動きを強めている。複数の香港メディアは連日、火災に関する独立調査委員会の設置や、政府職員の責任追及などを求めた嘆願書の賛同を募った人たちの検挙、拘束を報じている。
12/2から「マイナ保険証」に完全移行
医療機関で受け付けの際に使う健康保険証は12月2日から、マイナンバーカードに保険証の機能を持たせた「マイナ保険証」に完全移行する。このマイナ保険証、医療現場で適切な処方に役立つ利点はあるが、利用率は低いままだ。
マイナ保険証は2021年に導入され、従来の保険証は2024年12月に新規発行が停止となった。2025年10月現在、国民の7割にあたる約8,700万人がマイナカードに保険証の機能を付けているが、利用率はまだ37%にとどまっている。厚生労働省は窓口での混乱を避けるため、従来の保険証を2026年3月末まで利用可能とする特例措置も設けている。
医療機関や薬局の窓口では、マイナ保険証の代わりに、資格確認書も活用できる。資格確認書は、マイナンバーカードを持っていなかったり、マイナカードに保険証の機能を登録していなかったりする人に、保険の運営者から届けられている。75歳以上は、マイナ保険証を持つ人を含めて全員に今夏、送付された。有効期限は最大5年だ。