25年の中国成長率 実際は半分の2〜3%台

シンクタンクのロジウム・グループは、中国経済の2025年の成長率は2.5〜3%にとどまるとの推計を発表した。これは公式データが示唆するペースのほぼ半分にとどまる。年後半の固定資産投資の落ち込みが響いたという。ロイター通信が報じた。中国経済の実態、景況低迷の深刻さがうかがわれる。 ただ、毎年3月に開催される全国人民代表大会(全人代、国会に相当)では、次の5カ年計画を発表する際、2025年の総括で年間成長率目標の「約5%」を達成したと発表すると予想される。

ミュージアムマイル 有馬記念V, G1 2勝目

日本中央競馬会(JRA)の2025年最後のG1レースとなる第70回有馬記念(2500m芝、16頭出走)は12月28日、中山競馬場で行われ、3番人気に支持されたミュージアムマイル(クリスチャン・デムーロ騎乗)がゴール前、強烈な追い込みをみせ差し切り、皐月賞に続いてG2勝目を飾った。走破タイムは2分31秒5。1着賞金5億円を獲得した。 C.デムーロ騎手、管理する高柳大輔調教師ともに有馬記念は初勝利。2着には12番人気のコスモキュランダが粘り、3着に2番人気のダノンデサイルが入った。1番人気に支持され、牝馬初の有馬記念連覇に挑んだレガレイラ4着に敗れた。

国軍政ミャンマーで総選挙 民主派排除

2021年2月に国軍がクーデターで全権を掌握したミャンマーで12月28日、総選挙の投票が始まった。選挙は3回に分けて行われ、今回は全国330郡区のうち102郡区で、2回目は100郡区で2026年1月11日、3回目は63郡区で同25日に実施される。 国軍と民主派などとの戦闘が続く56郡区では実施されない。取り扱いが未定の9郡区を含めると、433議席が争われる見通し。国軍は選挙を通じ”民政”移管を演出し、国外にアピールするのが狙いだ。 選挙には57政党から約5,000人が立候補。2020年の選挙で圧勝した国民民主連盟(NLD)など民主派政党の多くは解党され排除され、ほとんどは国軍系だ。民主派勢力投票のボイコットを呼びかけるが、国軍は市民に投票するよう圧力をかけている。

防災庁 担当閣僚に関係府省庁への勧告権

政府は12月26日、2026年11月の実現を目指す「防災庁」設置に向けた基本方針を閣議決定した。首相がトップを務める災害対応の”司令塔”とし、担当閣僚には関係府省庁への勧告権を付与する。 各地でこれまで経験したことない、様々な暴風・豪雨・地震の襲来が相次ぐ、あるいは予測される中、防災庁は内閣直下の組織として設置、”国難級”の災害への備えを強化する。

教員採用 公立小2.0倍 倍率過去最低更新

文部科学省の調査によると、公立学校教員の2025年度採用試験で、小学校の採用倍率が前年度比0.2ポイント減の2.0倍となり、6年連続で過去最低を更新したことが分かった。 小中高校など全体の倍率は同0.3ポイント減の2.9倍で、初めて3倍を下回った。中学校は同0.4ポイント減の3.6倍、で、いずれも過去最低だった。 受験者数は小学校3万4,434人(同2,025人減)、中学校3万6,621人(同2,652人減)、高校1万9,705人(同1,717人減)で、いずれも10年以上連続で減少した。モンスターペアレントの存在や、多忙な学校現場が敬遠され、民間企業が選ばれていることが要因とみられる。

”OTC類似薬”1,100品目27年3月から負担増

厚生労働省は12月25日、市販薬と成分や効果が似た「OTC類似薬」について、患者に追加負担を求める77成分を社会保障審議会医療保険部会に示した。これらの成分を含む製品は約1,100品目に上る。2027年3月から、薬剤費の4分の1の追加負担を求める予定。徴収方法など具体的な制度は今後、専門家を交えて検討する。

尹錫悦前大統領に懲役10年求刑 ソウル地裁

韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)前大統領に対する特殊公務執行妨害罪の論告求刑公判が12月26日、ソウル中央地裁で開かれ、特別検察官は懲役10年を求刑した。これは、2024年12月に同大統領が出した非常厳戒を巡り、内覧首謀罪など複数の容疑で起訴され、公判が開かれており、尹氏に対する初の求刑。判決は2026年1月16日に言い渡される予定。

井上尚弥 世界27連勝 6度目の王座防衛

スーパー・バンタム級世界4団体統一王者の井上尚弥(大橋)は12月27日にサウジアラビア・リヤドで行われた、世界ボクシング評議会(WBC)同級2位のアラン・ピカソ(メキシコ)を3−0の判定で下した。プロ初の2試合連続の判定となったが、内容は圧倒した。 この結果、井上はWBC、世界ボクシング機構(WBO)、は7度目、世界ボクシング協会(WBA)、国際ボクシング連盟(IBF)は6度目の防衛。4団体統一王座の6度目の防衛に成功し、自身の持つ男子歴代最多記録を更新。世界戦の連勝記録も27に伸ばし、男子歴代単独最多となった。

コメ最高値5㌔4,337円 備蓄米流通量減

農林水産省は12月26日、全国のスーパーで15〜21日に販売されたコメ5kgあたりの平均価格が、前週より6円高い4,337円だったと発表した。値上がりは2週連続で、11月下旬に記録した過去最高値(4,335円)を更新した。 内訳は「ブレンド米」が72円高の3,964円で、2週ぶりに上昇した。政府備蓄米の流通量が減り、2025年産米の供給量が増えていることが価格上昇の要因。銘柄米は27円安い」4,486円で、2週ぶりに下落した。 平均価格は、新米が流通し始めた9月上旬以降、16週連続で4,000円を超えている。

「巳」→「午」通天閣で恒例 干支引き継ぎ

大阪・新世界の観光名所、通天閣(所在地:大阪市浪速区)で12月26日、新年を前に恒例の干支(えと)の「巳(ヘビ)」から「午(ウマ)」への引き継ぎ式が行われた。 式では通天閣観光の金森会長が、干支の「巳」と「午」にちなんで、今年1年を風刺しながら振り返り、会場で大きな笑いを誘っていた。 「本年は何と言っても大阪・関西万博の盛り上がり!成功するかどうか日本にとっての一ダイジャ(一大事)の中、巳んな(みんな)で協力し、巳(身)をくねらせて試行錯誤しながら、大盛況で乗り越えました。夏はヘビー級の猛暑に加え、物価もくねくね上がり、前評判からの華々しい脱皮を図ることができました!皆さま本当にお疲れさまでございました。来年もこの勢いが続きますよう、ニョロしく(宜しく)おねがいしまスネイク!」と洒落た。