トランプ大統領 雇用統計に根拠のない言い掛かり

米国のトランプ大統領が、8月1日に発表された雇用統計データで、景気の動向を示す5月、6月の就業者(農業分野を除く)のデータが大幅に下方修正されたことで、激怒し、労働省の担当局長を即刻解雇するよう命じた。この雇用統計データについて、トランプ氏は「共和党と私を悪く見せるために操作されたものだ」などと、根拠なく主張している。 この雇用統計データは、労働市場や景気の現状を把握する重要な経済指標の一つで、FRB(連邦準備制度理事会)が金融政策を決める際に重視するデータだ。大統領といえども、決して勝手に自分の意向だけで手を加えてはならないものだ。 トランプ氏にはもっと、冷静になってもらいたいものだ。もし、きちんとした根拠があるのなら、説明すればいいのだが。同氏の場合、それが全くない場合がほとんどだから始末が悪い。 トランプ氏が様々なこと・ものに、自分の意に沿わないものはすべて否定、場合によっては突然、激怒し、周囲を慌てさせる人物であることは十分承知している。だが、今回は根拠なく雇用統計データにまで言いがかりをつけ、あろうことか、その担当局長を即刻解雇する愚かな所業に出るとは、あきれるばかりだ。 これでは、どことは言わないが、軽蔑すべき覇権主義国家の国々の首脳と同じではないか。そうまでして自国民に自分の施策を良く見せたいのか?裏返せば、それほどに自信がないのか。そうとしか思えない。

ミャンマー軍事政権 非常事態宣言の解除発表, 総選挙へ

ミャンマーの軍事政権は7月31日、2021年2月の軍事クーデター以来出していた非常事態宣言をおよそ4年半ぶりに解除すると発表した。今後、国軍は12月にも民主派を排除して総選挙を行い、形式的な”民政移管”を主張して、権力維持を図るとみられる。 ミャンマー国内では、現在も民主派や少数民族武装勢力との戦闘が続いており、非常事態宣言解除しても情勢に大きな変化はない見通し。 同国の憲法が定める非常事態宣言の期間は原則1年で、6カ月の延長を2回まで認めている。ところが、この軍事政権は”なし崩し”的に7回も延長し、「解除後6カ月以内」に実施する義務がある総選挙を大幅に遅らせ、今日に至っている。

ダルビッシュ 日米通算204勝目 歴代最多記録を更新

大リーグ、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有投手が、7月30日のニューヨーク・メッツ戦に先発し、7回無失点で復帰後5戦目で今季初勝利を挙げた。この結果、日米通算の勝利数を204勝に伸ばし、黒田博樹さんを抜いて歴代最多記録を更新した。

大阪府 卵子凍結などの費用助成「生殖補助医療」開始

大阪府は7月29日、女性の卵子量の目安を測る「AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査」や、凍結した卵子での体外受精といった「生殖補助医療」などの費用助成を始めると発表した。この助成事業は妊娠・出産前の男女に自身の健康について理解を深めてもらう「プレコンセプションケア」の一環。助成対象は主に府内在住の18〜39歳の女性。原則オンライン講座を受けることが条件。 AMH検査の費用を最大1万円の補助を受けられる。また、医療機関で早発卵巣不全と診断された場合は、卵子凍結に最大20万円(原則)などが助成される。さらに生殖補助医療を受ける場合、42歳までの女性を対象に1回あたり原則25万円まで助成を受けられる。 講座は無料で定員は各回200人。初回は8月27日で、9月から2026年2月まで毎月2回開く。

原爆投下80年”正当化される”35% ”されない”31% 米調査

原爆投下80年を迎え、米国のビュー・リサーチセンターが米国人およそ5,000人を対象に行なった世論調査によると、原爆投下について「正当化される」と回答した人が35%、「正当化されない」が31%、「分からない」が33%だった。 「正当化される」と回答した人を、年齢層別に見ると、65歳以上で48%、50歳〜64歳で40%、30歳〜49歳で29%、18歳〜29歳で27%となり、年齢層が高くなるほど大きくなっている。 これに対して、「正当化されない」と回答した人の割合は年齢層が低くなるほど大きく、18歳〜29歳では44%に上っている。

トランプ大統領 相互関税の大統領令に署名, 7日後発動

米国のトランプ大統領は7月31日、新たな相互関税を課すための大統領令に署名した。これにより、日本への関税は15%に引き上げられる。7日後に発動する。

武庫川女子大 共学化を正式発表 27年度から「武庫川大学」

全国最大規模の女子大学、武庫川女子大学(所在地:兵庫県西宮市)を運営する学校法人・武庫川学院が7月29日、2027年度から大学名を「武庫川大学」とし、共学化すると正式に発表した。学院によると、28日開かれた理事会で全13学部21学科を共学化すると最終決定した。

イチロー氏 米野球殿堂入り表彰式典で感謝の英語スピーチ

アジア選手として今年1月に初めて米国野球殿堂入りしたイチロー氏(51、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が7月27日(日本時間28日)、米国ニューヨーク州クーパーズタウンで表彰式典に出席した。濃紺のスーツにブルーのネクタイという姿で登場したイチロー氏はファンから大きな拍手と歓声が送られた。 注目の英語による19分間のスピーチでは時折、米国流の冗談を交えながら、日本人メジャーリーガー、野茂英雄氏に「野茂さん、ありがとうございました」と、そして最後に19年間にわたり彼を支えた妻・弓子さんへの感謝の思いを語った。

”世界三大珍獣”コビトカバの赤ちゃん誕生 神戸どうぶつ王国

神戸市中央区の動植物園「神戸動物王国」で、コビトカバの赤ちゃんが誕生した。同園で2020年から飼育しており、初めて繁殖に成功したという。”コウメ”(メス、19歳)と”タムタム”(オス、6歳)の子どもで、9日に誕生した。誕生した翌日に約6kgだった体重は約10kgに成長している。 コビトカバは主に西アフリカに生息する小型のカバ。ジャイアントパンダ、オカピとともに、”世界三大珍獣”と呼ばれ、絶滅が危惧されている。

「ナスカの地上絵」山形大 新たに248点発見 テーマ別に配置

南米ペルーの世界遺産「ナスカの地上絵」を研究する山形大学は7月28日、米IBM研究所とのAI(人工知能)を活用した共同研究で、人物や動物をかたどった地上絵248点を新たに発見したと発表した。地上絵の配置にはそれぞれテーマがあったとみられ、物語やメッセージを伝える目的で描かれた可能性があるという。 今回の発見で、見つかった地上絵は計893店となった。そのうち781点は山形大がIBM研究所との共同研究によって発見したもの。