中央アジア5カ国と初首脳会合 共同宣言

日本政府と中央アジア5カ国による初の首脳会合が12月19、20の両日、東京都内で開かれた。首脳会合に参加したのはカザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの5カ国。 会合では①気候変動対策②物流網整備③人材育成ーーの3分野を柱に重点協力する共同宣言を採択した。物流網整備では、カスピ海経由で欧州に通じる「カスピ海ルート」の構築に向けた支援を進める。老朽化した橋の架け替や各国の税関職員の研修などで協力し、ロシアを経由しない輸入ルートの確保を目指す。 中央アジア諸国は経済や安全保障面で中国やロシアとの結び付きが強く、日本としては自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けて連携を深める。次回の首脳会合は、カザフスタンで開催する。

IAEA 原発処理水放出は「安全基準に合致」

国際原子力機関(IAEA)は12月19日、東京電力福島第一原子力発電所の処理水について、国際的な安全基準に沿って海洋放出されていると評価した。IAEA加盟国の専門家らで構成する調査団が、5回目となる調査を15〜19日に実施していた。

首都直下地震 死者1.8万人 12年ぶり新想定

政府の中央防災会議の作業部会は12月19日、マグニチュード(M)7クラスの首都直下地震のについて、12年ぶりとなる新たな被害想定を公表した。死者は最大1万8,000人となり、様々な対策、抑制策を講じても目標に掲げた”おおむね半減”とはならなかった。今回初めて試算した災害関連死は最大4万1,000人と推計した。経済被害は83兆円で、前回想定の1割減になると見込んでいる。

東京建物 タイ・バンコクでホテル開発事業

東京建物(本社:東京都中央区)は12月18日、タイの現地法人、Tokyo Tatemono(Thailand)Ltd.(東京建物タイランド)を通じて、タイ・バンコクでホテル開発事業「voco Bangkok Siam(ボコ バンコク サイアム)」に参画したと発表した。 タイの大手デベロッパー、SC Asset Corporation Public Company Limited(本社;タイ・バンコク都、SC社)の子会社、SCX Corporation Company Limited(本社:タイ・バンコク都、SCX社)との共同事業。同事業は東京建物にとって、タイにおける初のホテル開発事業となる。 同ホテル(所在地:バンコク都パトゥムワン区)は鉄筋コンクリート造・地上29階建て、350室。2026年9月ごろ着工、2029年夏ごろ開業の予定。

蓄電池増産 国内9社が共同出資新会社

日立製作所、リコーなど自動車部品、工作機械、空調などを手掛ける国内メーカー9社は12月18日、車載用など蓄電池の生産設備を開発する共同出資の新会社を2026年4月にも設立すると発表した。 新会社は空調や動力設備、生産装置、搬送機械など一体的に設計できる体制を整え、生産開始まで、通常、蓄電池工場建設のおよそ半分の2〜3年程度に短縮させるのが目標。 新会社は国の支援も見込んでおり、9社が加盟する「電池サプライチェーン協議会」は、日本発の低コスト、高効率の競争力ある産業モデルの構築につなげるとしている。

万博経済効果3.6兆円 開幕前比6,500億円増

政府試算によると、大阪・関西万博の経済波及効果を約3兆6,000億円に上ったことが分かった。4〜10月の会期中の来場実績や消費動向を織り込むなど実態に即した初めての推計。万博開催前の2024年に実施した前回の試算約2.9兆円から6,500億円以上の上振れとなる。公式グッズを中心に消費の盛り上がりが経済効果を押し上げた。

米上院「日本支持」決議案 中国威圧を非難

米連邦議会上院の協和、民主両党の議員は12月17日、日本と中国の関係悪化を巡り、日本を支持する共同決議案を提出した。決議案は、中国軍機による航空自衛隊機へのレーダー照射問題や、中国政府が日本への渡航自粛を要請したことを取り上げ、「中国による日本への経済的、軍事的、外交的威圧を非難する」と強調している。

25年の世相を反映「古米奮闘」が最優秀

住友生命保険は12月17日、2025年の世相を反映した「創作四字熟語」を発表した。最優秀作品には、政府備蓄の「古米」や「古古米」を放出した米価の高騰対策を風刺した「古米奮闘」(元の四字熟語は孤軍奮闘)が選ばれた。 優秀作品には、大阪・関西万博の成功を表現した「ミャク点満点」(百点満点)、米トランプ氏の相互関税を風刺した「操虎(そうこ)関税」、自民党の連立相手が公明党から日本維新の会に代わったことを示す「公維(こうい)継承」(王位継承)など9点が選ばれた。

災害関連死「審査」の規定が未整備6割

内閣府が実施した初の調査で、全国の市町村の6割が、地震などの災害で遭遇する災害関連死の認定に必要な「審査会」についての規定を整備していないことが分かった。 今回、内閣府は全国1,741市区町村を対象に、8月時点の規定の整備状況を調査した。その結果、条例で審議会設置について定めたうえ、委員の選定方法など運営に必要な規定も整備した自治体は685(39.3%)にとどまった。1,055自治体(60.6%)は条例で審査会について定めていないか、運営に必要な規定を設けていなかった。 避難生活による体調悪化などで亡くなる関連死については、医師や弁護士らでつくる自治体の審査会が死亡診断書などをもとに災害と死亡の因果関係を調査し、関連死にあたるかを判断する。審査会がなければ関連死の認定は事実上できないため、同法では審査会の設置を条例で定めることを各市区町村の努力義務としている。 自治体が迅速に災害関連死を認定できなければ遺族への災害弔慰金の支給が遅れる恐れがある。そのため、内閣府は各自治体に調査結果を周知し、規定整備を進めるよう求めている。

ホンダ 半導体不足で日中工場一時停止

ホンダは12月17日、12月下旬から2026年1月上旬に日本と中国の工場で生産停止や減産を行うことを明らかにした。オランに本社を置く中国資本の半導体メーカー、ネクスペリアの半導体不足が要因という。 対象工場は鈴鹿製作所(所在地:三重県鈴鹿市)と埼玉製作所(同埼玉県寄居町)、中国では広州汽車集団との合弁工場3カ所。