住友重機械 太陽電池用電子輸送層の成膜技術を開発

住友重機械工業(本社:東京都品川区)は8月18日、次世代の太陽電池として期待されるペロブスカイト太陽電池に欠かせない「電子輸送層」と呼ばれる極薄の膜を安価な材料を用いて環境負荷の少ないプロセスで形成する新規技術の開発に成功したと発表した。 同社独自技術の「反応性プラズマ蒸着法(RPD法)」を用いることで、ペロブスカイト太陽電池の電子輸送層に適する酸化スズ(SnO2)のみの膜を形成する新技術の開発に成功した。

夏の甲子園 決勝戦は日大三ー沖縄尚学 準決勝制す

全国高校野球選手権大会第14日は8月21日、甲子園球場で準決勝が行われ、日大三(西東京)と沖縄尚学が勝ち上がった。日大三は県岐阜商に4−2で勝ち、沖縄尚学は山梨学院に5−4で逆転勝ちした。 過去2度優勝の日大三は14年ぶり3度目、沖縄尚学は初の頂点を目指し、激突する。

熱中症 1週間の病院搬送者全国で5,141人 消防庁

総務省消防庁のまとめによると、8月17日までの1週間に熱中症で病院に搬送された人は全国で5,141人に上ったことが分かった。前の週より2,400人余減った。 内訳をみると、「死亡」が2人、入院が必要な「重症」と「中等症」が1,764人、入院の必要がない「軽症」が3,309人だった。年齢別では65歳以上の高齢者が2,967人と全体の半分以上を占めたほか、18歳以上65歳未満が1,697人、7歳以上18歳未満が448人、7歳未満が29人だった。 場所ごとにみると、住居が1,915人と最も多く、次いで道路が1,039人、屋外の競技場や駐車場など898人などとなっている。都道府県別では、大阪府が419人、東京都が348人、愛知県が298人、兵庫県が287人などと続いている。

マダニが媒介する「SFTS」全国感染者135人で最多

JIHS(国立健康危機管理研究機構)によると、マダニが媒介する感染症「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」の8月10日までの全国の感染者が135人となり、過去最多を更新した。過去最多だった2023年の1年間の134人を超えた。 都道府県別にみると、最も多いのは高知県の14人で、次いで長崎県と大分県の各9人、島根県と熊本県の各8人となっている。SFTSに感染すると発熱や吐き気などを引き起こし、致死率は27%ほどで注意が必要だ。

日本 ワクチン普及の国際団体に5年で5.5億㌦拠出

日本政府は、ワクチンの普及に取り組む国際団体「Gaviワクチンアライアンス」に対し、今後5年間で最大5億5,000万ドルを拠出する。 石破首相が8月19日、首相官邸で米マイクロソフトの創業者で、途上国の参戦賞対策に取り組むビル・ゲイツ氏と面会し、この旨伝えた。

7月訪日外国人客 4.4%増の343万7,000人, 最多更新

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、7月の訪日外国人客は前年同月比4.4%増の343万7,000人に上った。7月として過去最多だった2024年の329万2,602人を14万人以上上回り、最高を更新した。 主な国・地域別にみると、台湾が単月、過去最高を更新したほか、米国、フランス、インドネシアなど15市場で7月として過去最高を記録した。

横浜で第9回TICAD開幕 首相 AI分野で3万人育成

日本政府が主導する国際会議、第9回TICAD(ティカッド、アフリカ開発会議)が8月20日横浜で開幕した。会議は22日まで。 今回の基調ステートメントで石破首相は、人口の年齢の中央値が19歳のアフリカでは若者や女性の能力向上と、雇用の確保が成長のカギになるとして、今後3年間に産業や保健・医療、教育など幅広い分野で30万人の人材を育成、このうちAI分野で3万人を育成する方針を表明した。

防衛省 来年度予算案 過去最大約8兆8,000億円要求

防衛省は、来年度予算案の概算要求で過去最大となるおよそ8兆8,000億円を求める方向で最終的な調整を進めている。防衛力の強化に向け、ドローンなど無人機の配備を進める費用などを盛り込んでいる。これは8兆7,000億円余の今年度の当初予算を上回り、過去最大となる見通し。 防衛省は防衛力の抜本的強化に向けて、再来年度までの5年間に合わせておよそ43兆円を支出するしており、来年度は4年目にあたる。

ウ 安全の保証 欧州各国が地上部隊, 米は航空支援

米国のトランプ大統領は8月19日、停戦後のウクライナの安全の保証を巡り、欧州各国が地上部隊を派遣し、米国は航空面などで支援する枠組みになる可能性を示した。同大統領が同日、FOXニュースの電話インタビューに応じ、明らかにした。

AI活用機器 乳がん超音波検査で医師をサポート

慶応大学と民間企業は医師の診断をサポートするため、乳がん超音波検査の際にAI(人工知能)を活用したソフトウエアを開発し、都内の検診施設で導入を始めた。 AIには、乳がん患者のしこりの病変などおよそ5,000例を学習させており、超音波検査で撮影した乳房が画像に映る病変について、AIが精密検査が必要と診断すると、赤色の枠で示すという。 乳がんは日本人女性がかかるがんの中で最も多く、9人に1人がかかるとされているが、全体の生存率は高く、早期の発見が重要となっている。