EU首脳「再軍備計画」推進で大筋合意 財政ルール緩和

欧州連合(EU)は3月6日、ベルギー・ブリュッセルで開かれた特別首脳会議で「再軍備計画」を推進することで大筋合意した。国防予算積み増しを可能にするため、各国の財政規律に関するルールを緩和するほか、1,500億ユーロ(約24兆円)の資金供給の枠組みを創設する。 EUのフォンデアライエン欧州委員長は首脳会議後の会見で、資金供給枠組みや財政ルール緩和などを通じ、防衛強化のために総額8,000億ユーロの資金確保を目指すと説明。トランプ米政権が欧州に求める抜本的な防衛増強に応える姿勢を示した。

24年全国生活保護申請25万5,897件と13年以降で最多

厚生労働省によると、全国で2024年に生活保護申請された件数は、速報値で前年比0.3%増の25万5,897件に上り、比較可能な2013年以降で最も多くなった。年代別の生活保護受給者数をみると、ここ数年50代と70代以上とともに、20代が増え続けていおり、具体的な対応策が求められる。 実数値として多いのが高齢者の単身世帯で、2024年12月時点の全国の生活保護受給世帯165万2,199世帯のうち、84万415世帯と半分以上を占めている。

島津製作所 誤差100億年で1秒「光格子時計」受注販売開始

島津製作所(本社:京都市中京区)は3月5日、誤差が100億年に1秒程度で、世界で最も正確な時計とされる「光格子時計」の受注販売を開始すると発表した。重さはおよそ200kg。価格は5億円からとなっている。販売目標は3年間で10台を見込んでいるが、すでに複数の問い合わせがあるという。 光格子時計は、東京大学の香取秀俊教授のグループが開発した時計で、ノーベル賞の受賞も有力視される技術として注目されており、高精度で時間を計測する必要がある次世代通信や、最先端の物理研究に使われることが想定されている。

大阪・関西万博「日本館」名誉館長に藤原紀香さん

大阪・関西万博で政府が出展する「日本館」の名誉館長に3月5日、兵庫県出身の俳優、藤原紀香さんが就任した。同日、経済産業省で武藤経産相から任命状を受け取った。 藤原さんは「しっかり日本館のテーマを学び、わかりやすい形で皆さんに発信して、一人でも多くの方に万博へ、日本館へ来ていただけるよう心して務めます」と話していた。藤原さんは万博の開催期間中、日本館で行われるイベントにも出席する予定。

米 メキシコ・カナダからの自動車への関税発動を1カ月延期

米国ホワイトハウスは3月5日、4日に発動したカナダとメキシコからの輸入品に課す25%の関税について「USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)を通じて入ってくるあらゆる自動車について、1カ月除外する」とし、対象から1カ月除外すると発表した。ビレット報道官は、「この決断はトランプ大統領がフォードやGM(ゼネラル・モーターズ)など自動車メーカー3社から要請を受けた結果だ」と説明した。

ポスター規制 公選法改正案 衆院通過”2馬力”に措置明記

選挙運動用ポスターに一定の品位を求める規定を新設する公職選挙法改正案は3月4日の衆院本会議で自民、公明、立憲民主、日本維新の会などの賛成多数で可決した。参院での審議を経て、今国会で成立する見通し。 改正案では、選挙の公営掲示板に掲示するポスターに候補者名を見やすく記載する規定を設け、商品広告など営利目的の行為をした者には100万円以下の罰金を科すと定めた。

EU 自動車のCO2排出規制緩和, 罰金適用2年間延期

欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会は3月3日、自動車の二酸化炭素(CO2)排出規制を一部監査すると発表した。排出基準に達しない自動車メーカーに対する罰金の適用を、2025年から2年間延期する。

アラブ首脳会議 8兆円投じる独自のガザ復興案を採択

アラブ諸国は3月4日、エジプトの首都カイロで、パレスチナ自治区ガザの復興を巡り首脳会議を開いた。会議では、エジプトのシシ大統領が提案した、5年間で総額530億ドル(約8兆円)を投じる復興計画案をアラブ提案として採択した。 米国のトランプ大統領が示している、ガザの住民を強制的に域外に移住させ、リゾート地として開発する構想を受け入れない立場で一致した。 復興案では、ガザの将来的な当地にパレスチナ自治政府が関与する方針を示した。パレスチナ人のテクノクラート(技術官僚)で構成する暫定当地を経て、自治政府が権限を引き継ぐ。 5年間の復興計画も承認された。2年半で230億ドルかけてがれきの撤去や住宅の再建を進め、その後3年間で300億ドルを投じて空港や港湾を整備する。

中国 25年成長目標「5%前後」国防費7.2%増 全人代開幕

中国の全国人民代表大会(全人代=国会に相当)が3月5日、北京で開幕した。李強首相は政府活動報告で2025年の国内総生産(GDP)の成長率目標を「5%前後」と表明した。また、国防(軍事)予算は前年比7.2%増の1兆7,846億元(約36兆8,000億円)を計上し、不況が長引く中でも軍拡路線を継続する姿勢を示した。成長率目標を5%前後とするのは3年連続。

EU ウクライナ支援「再軍備」へ125兆円投入 米支援停止受け

欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は3月4日、新たな「欧州再軍備計画」を提案した。総額8,000億ユーロ(約125兆円)を投じられるようにし、加盟国の防衛とウクライナ支援に充てる。トラン米政権がウクライナへの軍事支援を停止すると表明したことを受けたもの。