月別アーカイブ: 2015年5月

国産大豆 14年産4月は12%上昇 平均落札価格

国産大豆 14年産4月は12%上昇 平均落札価格

豆腐や納豆に主に使われる国産大豆が値上がりした。日本特産農産物協会(東京都港区)によると、2014年産の4月の平均落札価格は60㌔㌘当たり1万5039円だった。前月と比べて12%上昇した。4月の入札に上場した数量が3月で13%少なかったことが影響した。
国産大豆は14年産の入札が始まった14年11月以降、需要堅調を映して値上がりが続いている。4月の平均落札価格は14年11月と比べて29%高い。13年産が不作だったため、現在も在庫量が十分でなく、確保を急ぐ問屋やメーカーが多い。

3月近畿の失業率3.6%で0.8㌽改善 求人は変わらず

3月近畿の失業率3.6%で0.8㌽改善 求人は変わらず

総務省が5月1日発表した近畿2府4県の3月の完全失業率(原数値)は、3.6%で前年同月比0.8㌽改善した。また大阪労働局が発表した近畿2府4県の3月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月と同じ1.06倍だった。
府県別の有効求人倍率は大阪府1.14倍、京都府1.07倍、兵庫県0.95倍、滋賀県1.03倍、奈良県0.90倍、和歌山県0.99倍。

消費者物価 大阪、京都で24カ月連続上昇

消費者物価 大阪、京都で24カ月連続上昇

大阪府などが5月1日発表した京阪神の4月の消費者物価指数(速報値)は、生鮮食品を除く総合指数が大阪、神戸、京都各市で前年同月に比べて上昇した。大阪、京都は24カ月連続、神戸は23カ月連続の上昇。2010年を100とした各市の指数は、大阪市103.0(前年同月比0.5%上昇)、神戸市102.7(同0.2%上昇)、京都市103.8(同0.1%上昇)。

4月は各店で増収 高額品好調 大阪主要百貨店

4月は各店で増収 高額品好調 大阪主要百貨店

大阪の主要百貨店は5月1日、4月の売上高(速報値)を発表した。2014年4月は消費増税直後の買い控えがあったが、今年は時計や宝飾品の売れ行きが好調なことに加え、訪日外国人による買い物も増え各店とも増収となった。
大丸心斎橋店(大阪市中央区)は、前年同月比44.6%増と大幅に伸びた。訪日外国人による免税売上高が増えた。梅田店(同市北区)も29.2%増だった。高島屋大阪店(同市中央区)も29.8%増となった。阪急百貨店梅田本店(同市北区)は、高級バッグなどが伸び27.9%増。「あべのハルカス」に入る近鉄百貨店本店(同市阿倍野区)は、昨年3月に全面開業した効果が一巡し、売上高は約2%増にとどまり、来店客数は約19%減った。

天然マダイ 卸価格3割高 小ぶり目立つ

天然マダイ 卸価格3割高 小ぶり目立つ

天然マダイの卸価格が高い。東京・築地市場では1.5㌔以上の大きいサイズで1㌔1500~2000円が中心。これは前年同期に比べ3割程度高い水準だ。産地が九州から中国・関西エリア以東にまで移りつつある中、水揚げが圧倒的に多い山口県や兵庫県で小ぶりが目立つという。

京都農産物の輸出支援本格化 日本政策金融公庫

京都農産物の輸出支援本格化 日本政策金融公庫

日本政策金融公庫は京都の農産物の輸出支援を本格化する。海外への販路拡大を目指す企業と海外の貿易会社を仲介していく。まず農業生産法人の農樹(京都府綾部市)が台湾企業と組んで京都産のコメ輸出を始めた。品質に優れる日本の農産物の輸出機会を増やして農家の収益増を後押しする。同公庫の手掛ける「トライアル輸出支援事業」の一環で、国内の農家と同公庫が提携する海外の貿易会社15社をつなぐ。
府内企業の第1号として農樹が台湾の貿易会社「テイサン国際企業公司」(台北市)と組んだ。農薬使用量を減らして特別に栽培したコシヒカリ数百㌔の販売を、台湾の食品小売店や高級スーパーで始めた。5月にも追加で約1㌧を出荷する予定だ。
同公庫は8月に日本貿易振興機構(ジェトロ)と組んでアジア最大級の食品見本市「フード・エキスポ」に出店する。これにも農樹を含め農産物の輸出意欲が高い企業が参加する予定だ。

今こそ議論深めるべき 自衛隊のあり方提言 関西同友会

今こそ議論深めるべき 自衛隊のあり方提言 関西同友会

関西経済同友会は4月30日、戦後70年の節目にあたり、今こそ自衛隊のあり方について議論を深めるべきだとする提言「我が国の安全保障と自衛隊を考える」をまとめた。日本を取り巻く安全保障環境が急変しつつある今、自衛隊の意義と必要性を再認識して、その位置づけやあり方について議論すべきだと提言した。自衛隊には予算内で多様な人材を一層活用し、装備の最新化・高性能化で機動性や即応性などを高めるべきだ–などとしている。

大阪・心斎橋に女性会員制ジム 5/1オープン

大阪・心斎橋に女性会員制ジム 5/1オープン

スポーツジムを運営する大阪ガスの子会社「オージースポーツ」(大阪市)は5月1日、大阪・心斎橋に女性専用の会員制フィットネススタジオ「Pico(リコ)」を開業する。ハンモックを使って宙に浮きながら体を動かす設備を関西で初めて導入した。仕事の合間に立ち寄れるように、パソコンが使えるラウンジを設け、周辺で働く会社員や主婦らを取り込む。
心斎橋筋商店街に面したビルの2階(約610平方㍍)にある。月会費は税込み9720~2万1600円で、初年度800人の会員獲得を目指す。

天候不順で野菜品薄感強く高値 7~8割高

天候不順で野菜品薄感強く高値 7~8割高

4月の天候不順で野菜の高値が続いている。東京・大田市場ではキャベツの卸価格が平年に比べ7割高く、ジャガイモは8割高い。日照不足による生育の遅れや、雨で野菜が傷むといった影響も出ている。全国的にこの数日間に気温が大きく上昇したことも、今後の価格動向に懸念を与えている。
日照不足や雨に加え、多くの野菜の端境期にも重なった。キャベツは神奈川産などの出荷が例年より早まった一方で、千葉産は植え付けが遅れた。白菜は例年なら出荷量の増える4月中旬に天候不順が直撃し、卸価格が前年比3倍となった。鹿児島産のジャガイモは雨で収量が1割以上減った。トマトも佐賀産などが天候不順の影響を受け、出荷量が安定しない。
農林水産省が4月28日発表した野菜小売価格緊急調査(4月20~24日)でもキャベツが平年比28%高く、レタスが50%高だった。調査対象の4品目すべてが平年を上回った。

ミラノ万博5/1開幕 日本は「和食」を世界にアピール

ミラノ万博5/1開幕 日本館は「和食」を世界にアピール

「食」をテーマにした国際博覧会(万博)が5月1日、イタリア北部ミラノ郊外で開幕する。イタリアは10月31日までの半年間の期間中にに約2500万人の来場者を見込んでいる。日本は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された和食を売り込み、農産物の輸出拡大や観光客の誘致を目指す。
イタリアが加盟する欧州連合(EU)は従来の規定で、日本の農水産物・畜産物の一部の輸入を規制しているが、「かつお節」や「ふぐ」などが特例措置として持ち込めることになった。
万博には約150カ国・機関が参加。独自の展示館を設置する54ヵ国中、日本館は敷地面積約4170平方㍍で最大規模だ。「共存する多様性」をテーマに、ハイテク技術を駆使した映像や体験型展示で、日本の農林水産業と和食文化を世界に発信する。