月別アーカイブ: 2015年6月

タマノイ酢 ハラル対応のすし酢を全国で発売

タマノイ酢 ハラル対応のすし酢を全国で発売

食酢製造のタマノイ酢(堺市)は、イスラム教の戒律に則った「ハラル」対応の飲食店向け業務用すし酢を全国で発売した。2014年1月からシンガポールの現地法人を通して東南アジア諸国で販売してきた。訪日外国人の増加などで、国内でも一定の販売が見込めるとみて、回転ずしチェーンなどに売り込む。
ハラル認証を受けた原料を使い、タイのハラル認証取得済みの工場に生産を委託した。製造過程で生じるアルコール分の残留値は認証基準以下に抑えられているという。

高松機械 風でギンナン、ニンニクの薄皮むき

高松機械   風でギンナン、ニンニクの薄皮むき

高松機械工業(石川県白山市)は、ギンナン、ニンニク用の薄皮むき機「忍太郎」を発売した。風を当てるだけで農産物の薄皮をむくというシンプルな構造で、皮をむいた実と皮を別々に回収する。価格は300万円(消費税抜き)。食品メーカー向けに初年度10台の販売を見込む。
同機は円筒状の処理部分に数個ずつ農産物を投入。円筒の側面部の複数の穴からの風で農産物を回転させながら皮をむく。

大阪府内の1~3月訪日客数 推計83%増の130万人

大阪府内の1~3月訪日客数 推計83%増の130万人

大阪観光局は6月9日、1~3月に大阪府内を訪れた外国人客数が2014年1~3月に比べて83%増の130万人との推計を発表した。円安や関西国際空港への格安航空会社(LCC)の就航便数が急増し、中国、香港の客数が増えたためという。
同局の溝端宏理事長は、15年の客数は目標の380万人を上回り、450万人ぐらいになると予測している。日本政府観光局(JNTO)の推計によると、1~3月に日本全国を訪れた外国人客数は413万人だった。

IR予算案取り下げ 構想、当面足踏みか 大阪府議会

IR予算案取り下げ 構想、当面足踏みか 大阪府議会

大阪府と大阪市が人工島「夢洲(ゆめしま)」(大阪市此花区)に誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート(IR)の調査費を、府が半額負担する予算案について、府は6月11日の府議会で取り下げた。10日の市議会で調査費が大幅に減額修正され、精査が必要と判断した。
IRは大阪維新の会代表の橋下徹市長が、大阪経済の起爆剤になると誘致を目指してきた府市連携の目玉政策の一つ。東京五輪(2020年)との一部同時開業を目指し、調査費7600万円を府市で折半する予算案を両議会に提出していた。

「余市」の出荷8月末まで「マッサン」人気で

「余市」の出荷8月末まで「マッサン」人気で

アサヒビールは6月10日、傘下のニッカウヰスキーが製造するウイスキー「余市」の販売を8月末の出荷分で終えると明らかにした。国産ウイスキー人気で原酒が不足したため。
竹鶴政孝氏をモデルにしたNHK連続テレビ小説「マッサン」の影響で販売量が伸び、アサヒビールによると今年1~5月の売上高は前年同期比約2.8倍だった。ただブランド名は残し、9月以降に発売する新商品に使用する方針だ。
「余市」1989年にニッカウヰスキーが出した高級ウイスキー。ニッカの創業者、竹鶴氏がつくった余市蒸留所(北海道余市町)の原酒だけを使用するシングルモルトで、独特の香ばしさから愛好家が多い。

野菜値下がり続く キャベツ13%安、キュウリ7%安

野菜値下がり続く キャベツ13%安、キュウリ7%安

野菜の値下がりが続いている。農林水産省が6月9日発表した野菜小売価格緊急調査(6月1~5日、全国平均)では、対象4品目中3品目が前週より安かった。4~5月の天候不順の影響が薄れ、卸売市場にも先安観が出ている。
キャベツは前週に比べ13%安い1㌔202円と3週連続で値下がりした。レタスは前週比17%高い1㌔495円と2週連続で値上がりした。東京・大田市場の9日の卸価格は長野産(相対価格・中値)が10㌔1300円前後と前週比で3割程度安い。キュウリの小売価格は前週比7%安い1㌔472円、トマトは同2%安い1㌔663円だった。いずれも5週連続の値下がりだ。

米国産牛バラ肉 大幅安 昨年末から4~5割安

米国産牛バラ肉 大幅安 昨年末から4~5割安

牛丼などに使われる輸入の牛バラ肉(米国産ショートプレート)が1年3カ月ぶりの安値となった。前年に急騰した相場が下げに転じ、国内の流通価格は直近ピークだった前年末と比べ4~5割安い。円安にもかかわらず需給が緩んで価格が下落した。中国が米国からの牛肉輸入を取り締まっているためだ。
米国から輸入する冷凍の牛肉ショートプレートは国内での取引価格が1㌔670~700円程度と昨年3月以来の安値となった。為替は1㌦=125円前後で推移し、1年前に比べて2割の円安水準だ。本来ならこれだけで大幅な価格の上昇要因になるはずだが、余剰感が強く値下がりした。
中国が「成長促進剤の使用量を確認できない牛肉は輸入しない」との方針を改め、香港経由での米国産牛肉の流入を厳しく取り締まるようになったためだ。

大阪市議会で「大阪会議」設置案可決 維新が賛成

大阪市議会で「大阪会議」設置案可決 維新が賛成

大阪市議会は6月10日、「大阪都構想」の対案として自民が議員提案した「大阪戦略調整会議」(大阪会議)の設置条例案を可決した。大阪維新の会が方針転換し、自民、公明とともに賛成に回った。11日の大阪府議会、24日の堺市議会で同様の議案が可決されれば、今秋に大阪会議が設置される。大阪会議は府と大阪市、堺市が政策を協議する枠組みで、二重行政の解消が狙い。
一方、府と大阪市の政策調整を図る「府市連携局」の設置議案は否決された。松井一郎知事と橋下徹市長が府市両議会に提案したが、自民、公明、共産が「必要ない」と反対した。

街照らすろうそくの明かり 西梅田でイベント

街照らすろうそくの明かり   西梅田でイベント

建物の明かりを消して、周辺にろうそくの火をともすイベント「100万人のキャンドルナイト@オオサカシティ」(毎日新聞社など主催)が6月10日、大阪市北区の西梅田一帯であった。LEDなどの電飾とは少し異なる、やさしい約1万5000本のろうそくの明かりに、親子連れやカップルらが見入っていた。このイベントは、環境について考えてもらおうと2005年に始まり今年で10周年を迎えた。

「ペヤングソースやきそば」半年ぶりに販売再開

「ペヤングソースやきそば」半年ぶりに販売再開

即席めんへの虫の混入で2014年末から生産・販売中止が続いていた「まるか食品」(群馬県伊勢崎市)の主力商品「ペヤングソースやきそば」の販売が6月8日、関東7都県で約半年ぶりに再開された。当面は1商品のみだが、7月6日までに北海道と沖縄を除く全国で再び販売される。