関西を訪れた外国人旅行客7~9月は75%増の225万人
三菱UFJリサーチ&コンサルタントは10月28日、2015年7~9月に近畿2府4県を訪れた外国人旅行者数が、前年同期比75.7%増の約225万人に上ったとする推計結果を発表した。
また、近畿での外国人旅行客による宿泊や買い物などの消費額は73.6%増の2004億円と算定した。1人当たりの消費額は、関東では16.9%増の17万7000円だったのに対し、近畿は1.2%減の8万9000円となった。
空き室「民泊」可能に 大阪府議会 全国初の条例案可決
マンションなどの空き室を宿泊施設に利用できるよう規制緩和する条例案が10月27日、大阪府議会総務常任委員会で可決された。同日本会議で可決、成立する見通し。大阪市や東京都大田区も同様の条例制定を目指すが、成立は全国初。外国人観光客の急増でホテル不足が続く中、観光業界は「『民泊』が広がれば解消につながる」と歓迎するが、治安面で不安の声もある。
「民泊」は政府が進める国家戦略特区の一つ。旅館業法の例外として、ホテルや旅館以外でも宿泊施設の営業を認める。条例案などによると、①外国語で利用案内をする②7日間以上滞在③冷暖房を備え、清潔な居室を提供-などが要件。保健所を独自に設置する大阪市などを除く37市町村が対象で、2016年4月から実施予定だ。
SENSHU 大阪タオル工業組合が国際プロジェクト
大阪・泉州地域の地場産業、タオル生産振興に向け大阪タオル工業組合(泉佐野市)が今年度から、国際化プロジェクトを進めている。
同工組は9月半ば、イタリア・ミラノで開催された国際見本市に初出展。工業デザイナー、喜多俊之氏の協力を得て新ブランド「SENSHU JAPAN TOWEL」を発表し、好評を得た。
10月26日、大阪市内で記者会見した中沢茂理事長は「世界的な和食ブームに乗って、泉州のタオルを日本の文化として世界へ発信したい」と抱負を語った。
肌触りが良く吸水性に優れた浴用タオル(幅34㌢、長さ90㌢)を薄紫やピンクなど最近の流行カラー10色に染め、「泉州浴巾(よっきん)」として国内外で販売する。国内では大手百貨店と商談中で、1枚800円程度で発売される見通し。