月別アーカイブ: 2015年8月

極洋 鹿児島県指宿市に新工場 地産ブランド育成

極洋 鹿児島県指宿市に新工場 地産ブランド育成

水産大手の極洋は鹿児島県指宿市に水産や農畜産品の加工工場を新設し、同市と連携して名産品作りに取り組む。水産加工品を地産ブランドとして飲食店などに売り込む。自治体は極洋の開発力、販路を生かして地域の魅力をアピールできる。
指宿市から誘致を受け、7月に現地子会社の指宿食品(指宿市)を設立した。建屋を地元の水産加工組合から借り受け、生産ラインを導入するなどして新工場に改修する。総投資額は約3億円。2016年春に稼働する予定。まず同社が得意とするカツオのたたきを生産し、「指宿ブランド」を冠して販売する。初年度はカツオのたたきを年間1000㌧生産し、8億円の売り上げを見込む。

大阪万博に企業の参加意欲乏しく府が誘致巡り意見集約

大阪万博に企業の参加意欲乏しく府が誘致巡り意見集約

2025年に国際博覧会(万博)の大阪誘致を目指していた大阪府は8月25日、誘致を議論してきた有識者の検討会の意見を集約した。これによると、企業の参加意欲が乏しく、コンセプトなどの検討を深める必要があると結論付けた。これを受けて、松井一郎知事は「機運醸成を進め、結果をみて年内に(誘致を)判断する」と語った。

東北など11県「やや良」コメ15年産作況

東北など11県「やや良」 コメ15年産作況

農林水産省は8月28日、東日本を中心とした19道県で栽培する2015年産米の8月15日時点の作況を発表した。東北など11県が「やや良」。8道県が「平年並み」だった。
対象とした19道県は生育が比較的早い地域で、作付面積で全体の7割を占める。一方、西日本を中心とした27都府県の生育状況は九州の多くの産地を「やや不良」とした以外は、おおむね「平年並み」と見込んだ。

橋下氏「10月1日にも新党」16年夏参院選に候補擁立

橋下氏「10月1日にも新党」16年夏参院選に候補擁立

橋下徹大阪市長(大阪維新の会代表)は8月29日、維新の党の大阪系議員らによる新党を10月1日にも結成する意向を固めた。新党代表には松井一郎大阪府知事が就任する方向で調整している。この新党には大阪系議員20人以上が参加する見通しだ。
維新の党の分裂は決定的で、来夏参院選をにらみ、野党再編が進む可能性もある。

15年度コメ生産目標初めて達成へ 供給過剰解消

15年度コメ生産目標初めて達成へ 供給過剰解消

2015年産の主食用米の過剰作付け面積が解消され、生産目標を達成する見通しとなった。04年以降の現行制度下で初めて、農林水産省がコメの過剰な供給を抑えるために、補助金を出して飼料用米の生産を奨励していることが背景にある。
15年産の主食用米の作付面積の目標は142万㌶(生産量は751万㌧)としたが、実際には目標を8000㌶程度下回る見込みだ。14年産は2万8000㌶の過剰だった。飼料用米は7月末時点で7万9000㌶で、前年比4万5000㌶増となった。

近畿の訪日客52%増の729万人 三菱UFJが15年推計

近畿の訪日客52%増729万人 三菱UFJが15年推計

三菱UFJリサーチ&コンサルティングは8月26日、2015年に海外から近畿2府4県を訪れる旅行者数が前年比52.3%増の729万人、消費税額が67.9%増の6948億円に達するとの推計を発表した。
近畿は知名度の高い観光地を多く抱えていることから、旅行者数の伸び率は全国(44.7%)を上回る見通しだ。1人当たりの消費額は10.3%増の約9万5000円。

高級魚介類を急速凍結 旬の味を年間通して提供

高級魚介を急速凍結 旬の味を年間通して提供

食品の卸販売を手掛ける、にこっと(新潟市)はノドグロや南蛮エビといった新潟県産の高級魚介類を急速凍結し、季節を問わず、食べられるようにした海鮮丼を開発した。全国に出回ることの少ない日本海の海の幸を、4種類組み合わせることで希少価値を高めた。贈答用にインターネットで販売し、2016年度に約200万円の売り上げを目指す。
開発したのは「白朱喝菜(はくしゅかっさい)」。新潟県産米を付けた4食入りで6600円、2食入りで3600円で販売を始めた。マダイ、ノドグロ、柳カレイ、南蛮エビが入っている。旬の時期に水揚げされた高級魚介類を凍結した。
凍結には魚介類の細胞の破壊を防ぎ、解凍した時のドリップを少なくする特殊な急速凍結機を使用する。解凍して食べるときに生食に近い味や食感で食べることができるという。

大阪維新 国政政党へ 橋下氏「年内に道筋つけたい」

大阪維新 国政政党へ 橋下氏「年内に道筋つけたい」

維新の党を離党した大阪維新の会代表の橋下徹・大阪市長が8月28日、大阪府内で行われた所属する地方議員や国会議員が出席した全体会議で「大阪維新の会を国政政党化する。年内に道筋をつけたい」と発言したことが分かった。
橋下氏は、国政政党にこだわるわけではないが、大阪の課題を解決し、大阪を東京に並ぶ二極にするには政治力が必要との考え方を示した。
そのため、大阪維新の会という看板で、全国に向け力をみせていく-と国政政党化を明言。そのうえで、離党した維新の党について、党は割らないが、大阪維新を信用した票で当選した人たちを入れ替えたいと思っている-とも発言した。

19年までに「回らない寿司」100店へ カッパHD

19年までに「回らない寿司」100店へ    カッパHD

回転ずし店大手のカッパ・クリエイトホールディングスは回転レーンのない新型店の展開を始める。東京都に9月、1号店を開き2019年に100店まで広げる。注文に応じて直線の高速レーンで、顧客の席まで届ける方式で、都心部の狭い立地でも出店しやすい利点がある。
郊外を中心に5000億円超に成長した回転ずし市場は、すでに飽和感も出始めており、回転レーンのない新型店で都市部を開拓する。

シャープ液晶事業の売却検討 国内大手と交渉

シャープ液晶事業の売却検討 国内大手と交渉

経営再建中のシャープが主力の液晶事業を売却する検討に入ったことが分かった。社外に分社化した後、他社から50%庁の出資を仰ぎ、連結対象から外す考え。液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)や台湾の鴻海精密工業と今後、交渉を進める。需要動向により業績が大きく変動する液晶を柱の事業に据えたままでは、経営は安定化しないと判断した。