オリックス連合のみ参加 関空運営権1次入札締め切り
新関西国際空港会社は5月22日、関西国際空港と大阪(伊丹)空港の運営権売却(コンセッション)1次入札の募集を締め切った。新関空会社は応募企業名や数を明らかにしていないが、参加を表明したのはオリックスとフランスの空港運営大手「バンシ・エアポート」による企業連合のみ。最低落札額2兆2000億円という巨額入札劇はオリックス連合を軸に進む見通しとなった。
陸上養殖エビ国内外で展開へ IMTエンジニアリング
新潟県妙高市で、陸上でエビの養殖が進められている。妙高の雪解け水と富山の海洋深層水を活用し、IMTエンジニアリング(東京都新宿区)が妙高事業所(新潟県妙高市)で行っているもので、年間の生産量は15㌧。「妙高ゆきエビ」のブランドで販売されている。価格は1㌔当たり約4500円と高いものの、産地がはっきりしていることから、販売が好調に推移しているという。
IMTエンジニアリングの屋内型エビ養殖システムでは、天然のエビが育つ海のように水槽や波を起こすとともに、安全で栄養価の高いエサを与えることで、自然の中で適度な運動を続けながら育ったエビの食感とうまみを実現した。
今後、需要増に対応し、安定的に供給するため増産体制を整備するとともに、順次生産拠点を増やしていく計画だ。当面、妙高事業所での増産体制を検討するが、さらに国内では10月までに新たに2カ所、2017年10月までに新たに2カ所それぞれ確定させる。
海外でも同システムによるエビの供給体制を敷く。まずモンゴルで近く養殖を始め、10月から同国や中国、ロシアで販売する計画だ。年間8㌧のエビを養殖し、17年までに同40㌧に引き上げる。またインドやラオス、スリランカの企業から現地進出の打診があり、同システムによるエビの海外販売を加速させる。