立命大 地元JAと滋賀の野菜で100円朝食開始
立命館大学はJAおうみ富士(滋賀県守山市)などと共同で、地元野菜を使った「旬菜100円朝食」の販売を始めた。メニューは日替わりで、近江米やその日の朝に収穫した3~5種類の野菜を使う。学生の地元農産物への関心を高め、地産地消と健康増進につなげる。
同大学びわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市)で販売。JAおうみ富士に併設するレストランのシェフが毎朝調理する。提供時間は平日午前8時から8時40分まで。約100食分の食材がなくなり次第、終了する。
大玉・完熟トマト生産3.5倍に あなんトマトファクトリー
野菜生産を手掛ける「あなんトマトファクトリー」(徳島市阿南市)は、コンピューター管理の次世代トマト生産施設の規模を現在の3.5倍に増強する。生産量を増やして価格交渉力を高めるほか、加工用や業務用など多品種展開も視野に入れる。
同社が導入しているのは徳島種苗(徳島市)が開発した次世代トマト生産施設。地面から屋根までの高さが3.5㍍と高く、つり下げたワイヤにはわせて苗を細く高く生育させる。通常のハウスより多くの光に当たるため、大玉で味がよく機能成分の多いトマトに育ちやすいという。枝で完熟させて出荷する。新設した設備は8月に稼働させ、新たに10人程度雇用する計画。今回の投資額は約3億円。
「グランフロント大阪」来場者4930万人目標35%上回る
JR大阪駅北側の大型複合施設「グランフロント大阪」(大阪市北区)は4月27日、開業2年目(2014年4月26日~15年4月25日)の来場者数が4930万人と、目標の3650万人を約35%上回ったと発表した。開業1年目(5300万人)と合わせた累計入場者数は1億230万人に上った。約260店が集まる商業ゾーン「ショップ&レストラン」の売上高(14年4月~15年3月)も444億円と2年連続で目標(400億円)を上回った。
開発事業者は、オフィスの契約率が7割に高まったことから、ランチや宴会の需要が増えたことや、訪日外国人客が増加、季節ごとのイベント開催などが集客増や販売増につながったと分析。3年目は、先端技術を持つ企業や大学が集まる知的創造拠点「ナレッジキャピタル」やオフィス、ホテル、商業ゾーンの連携をより深めて、魅力を高めていくとしている。来場者数、売上高とも3年連続の目標超えを目指す。
大阪市 解体か存続か 都構想住民投票告示 5/17投開票
大阪市を解体、現行の24行政区を廃止して、北・東・中央・湾岸・南の5つの特別区に再編する「大阪都構想」の賛否を決める大阪市民対象の住民投票が、4月27日告示された。政令指定都市の廃止を問う全国初の住民投票で、5月17日に投開票される。
大阪市内の有権者約211万人が対象で、過去最大規模の住民投票になる。投票率に関係なく投票結果は成立し、有効投票のうち賛成票が反対票を上回れば、2017年4月に大阪市を廃止し、公選区長と区議会をそれぞれ持つ特別区に分割することが確定する。
今回の住民投票は、大都市地域特別区設置法(大都市法)に基づいて実施され、結果には法的拘束力が生じる。公職選挙法が一部準用され、4月28日から期日前・不在者投票も始まる。
住民投票前に大阪維新に暗雲 対決3市長全敗 統一地方選
第18回統一地方選後半戦は4月26日、市町村長・市町村議選と東京都の特別区長・区議選が投開票(東京都の6区は27日開票)された。大阪府では、「大阪維新の会対反維新」の構図になった八尾、吹田、寝屋川の3市長選で、いずれも維新推薦候補が敗れた。大阪市を廃止・分割する大阪都構想についての住民投票(5月17日投開票)に向け、維新は勢いをそがれた。
とりわけ、大阪市に隣接し、維新の会が将来の「グレーター大阪」構想に入れていた吹田、八尾市での敗戦は、維新にとっては痛手だ。八尾市については松井一郎幹事長(大阪府知事)の地元であり、ほぼ連日、松井氏が応援に入っていての結果だけに、ダメージは小さくない。
酒米「山田錦」巡り早くも今秋収穫分の争奪戦
代表的な酒米「山田錦」を巡り、今秋の収穫分の争奪戦が早くも始まっている。一部の商社が、山田錦の栽培農家から高値で直接買い付ける動きも出ているという。3月中旬、JAみのり(兵庫県加東市)は農家約100人に、2015年産米は前年より300㌧多い7500㌧の生産を目指そうと呼びかけている。
兵庫県は酒米栽培の大規模化を後押しする。15年度から山田錦の産地など県内16カ所にそれぞれ1㌶以上の農場を設け、県の指導員らが農家に育苗の手間が省けるもみの直(じか)まきなどを教える。こうした状況を見据え、白鶴など大手・有力酒造メーカーの山田錦の自社栽培も始まっている。