シャープがロボット型携帯電話「ロボホン」発売
シャープは4月14日、ロボット型の携帯電話「RoBoHoN(ロボホン)」を5月26日に発売すると発表した。体長19.5㌢、重さ390㌘の小型ロボットで、ニ足歩行もできる。価格は19万8000円(税別)。専用サイトなどを通じて14日から予約販売を始めた。
受話器として使えるほか、メールを送受信したり、静止画や動画を撮影したり、画像を投影するプロジェクター機能も備えている。
「王羲之から空海へ」日中の名筆集結 市立美術館で特別展
日本と中国の名筆を集めた特別展「王羲之から空海へ 日中の名筆 漢字とかなの競演」が4月12~5月22日まで、大阪市立美術館で開かれる。期間中、中国書蹟約90点、日本書蹟約120点、途中の展示替えにより国宝や重要文化財含む約230点が展示される。
中国からは王羲之(おうぎし)から鷗陽詢(おうようじゅん)ら唐代初めの三大家、蘇軾(そしょく)ら宋代の四大家を経て明代末期~清代初めの王鐸(おうたく) らに至る大家の作品群、日本から空海ら三筆、小野道風ら三跡から、「高野切(こうやぎれ)」をはじめとする平安期古筆の名作を経て、江戸時代にいたる作品群を揃える。
開館時間は9時30分~17時。月曜休館(休日の場合は翌平日)。入館料は一般1300円、高校・大学生1000円、中学生以下無料。
大阪市立美術館80周年、日本書芸院創立70周年記念事業として開催。
大阪・船場の「花外楼」五代ゆかりの地として人気
大阪・船場の日本料理店「花外楼(かがいろう)」(大阪市中央区)が4月10日、改築から1周年を迎えた。改築、営業再開後は学者や専門家など識者を招き昼食付きイベントを開催。加えて、4月2日に終了したNHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」ゆかりの場所として、訪れる人が多い。
同店は3月に話題となった五代友厚(薩摩藩出身で大阪商工会議所初代会頭)をテーマとしたことから、最大60人の定員を上回る申し込みがあったという。五代の出身地、鹿児島からも団体の来店があった。また今年に入って同ドラマで五代を演じ、大きな話題となり、一躍”時の人”となったディーン・フジオカさんも雑誌の取材を兼ねて来店している。
花外楼は1830(天保元)年、料理旅館「加賀伊」として創業。1875(明治8)年には大久保利通、木戸孝允らによる「大阪会議」がここで行われた。その成功を喜んだ木戸が「花外楼」と名付け、改名を提案したという。店内にはいまも木戸の直筆が残っている。
あべのキューズモールに「ディズニーストア」
あべのキューズモール(大阪市阿倍野区)1階に4月27日、「ディズニーストアあべのキューズモール店」がオープンする。メインターゲットは大人の女性で、都会の公園のような落ち着いた雰囲気で、大人の女性がゆっくりとショッピングできるよう演出したという。
オープン当日は、同店限定の積み上げて楽しむぬいぐるみ「TSUM TSUM(ツムツム)あべのキューズモール店限定セット」を数量限定販売する。このほか、5月4日の「スター・ウォーズの日」に合わせ、全国のディズニーショップで発売する商品の一部を先行販売する。
4月26日にグランドオープン5周年を迎える「あべのキューズモール」では3月上旬から7月下旬まで、100店舗(新規48店、移転・改装52店)の大規模リニューアルを行う。
大阪府が「民泊」認定第1号 滞在7日条件で普及難
大阪府は4月8日、マンションの空き部屋などに旅行者を宿泊させることができる、いわゆる「民泊」が可能な物件を初めて認定したと発表した。
大阪府が民泊第1号として認めたのは、東京で民泊を展開する事業者が申請した大東市の物件。この事業者は1Kタイプの部屋に3人から4人を宿泊させることを想定している。4月11日から運営を始める予定。
訪日外国人旅行者の増加に伴い、宿泊施設不足が深刻化する大阪府は、国の特区制度を活用した民泊事業の普及に期待しているが、旅行者が7日間以上滞在することが条件となっているため、現時点では申請は1件にとどまっている。
松井一郎知事は、滞在期間が3日でも民泊ができるよう国に求めていきたいとしている。
大阪・ミナミの新歌舞伎座跡地に19年10月ホテル開業
大阪・ミナミの新歌舞伎座跡地(大阪市中央区)に、冠婚葬祭大手のベルコが初めて手掛ける都市型ホテル「ホテルロイヤルクラシック大阪」(仮称)を2019年10月開業することが発表された。
このホテルの設計は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの主会場となる新国立競技場のデザインを手掛けた建築家・隈研吾(くまけんご)氏。
新歌舞伎座は老朽化などのため2009年6月に閉館され、2010年に大阪・上本町の近鉄劇場跡地「上本町YFURA」の6階に場所を移し、2代目「新歌舞伎座」をオープンしている。だが、ミナミの跡地は工事用パネルで覆われたままで、近隣の住人らからもその動向が注目されていた。
天王寺区が幸村ゆかりの名所・旧跡巡るルートを設定
大阪市天王寺区は3月、「大坂の陣」の舞台となった同区の魅力を知ってもらおうと戦国武将、真田幸村(信繁)ゆかりの名所・旧跡など11カ所を巡る「真田幸村めぐルート」を設定し、ロードサインも23カ所に設置した。
同区は2014年度と2015年度、大坂の陣(1614~1615年)から400年を迎えたことを記念し、同区で戦死した幸村をテーマにしたイベント「天王寺 真田幸村博」を実施したほか、真田丸の復元ジオラマの制作、真田丸跡といわれる大阪明星学園に「真田丸顕彰碑」を建立した。これにより、今年はNHK大河ドラマで「真田丸」が放映されていることもあり、現在も幸村ゆかりの地を訪れる観光客は多い。
真田山エリアと天王寺エリアに分けたゆかりの地は戦場となった茶臼山、幸村の最期の地と伝えられる安居神社、真田の抜け穴跡が残る三光神社など11カ所を選定した。各所にこれらの地を取り上げた、大型の案内サインを設置したほか、街歩きに便利な「真田幸村めぐルートマップ」も制作している。
泉南市と地元漁協 近畿大の支援受けアナゴの養殖開始
大阪湾のアナゴ漁で知られる大阪府泉南市と地元の岡田浦漁協が、近畿大学水産研究所のサポートを受け、このほど稚魚から成魚に育成するアナゴの養殖プロジェクトをスタートさせた。
泉南市のアナゴの漁獲高は平成16年には140㌧あったが、25年にはわずか25㌧にとどまり8割超減少している。サイズもこぶりになっている。このためアナゴ漁をやめる漁師も少なくない。
こうした状況を受け、泉南市が市の名物であるアナゴの生産高を増やそうとプロジェクトを発案。実績のある近畿大学水産研究所の協力を取り付けた。
同研究所は独自に、まだ養殖技術が確立されていないアナゴの稚魚から成魚に育てることに成功。まだ、人工ふ化には至っていないものの、注目を集めている。
今回のプロジェクトでは、同研究所がアナゴ養殖のノウハウを提供する。市の関係者は養殖アナゴを泉南市の新たなブランドに育てたいと意気込んでいる。