徳島・えびす祭りに「野菜みこし」 県産野菜PR
特産のサツマイモやレンコンなど約40種類の野菜を宝船に飾り付けた「野菜みこし」が1月10日、徳島市中心部で開かれている「えびす祭り」に登場した。地元の商店街振興組合が「県産野菜のおいしさを知ってほしい」と2012年に始めて4回目。組合員ら10人がこの神輿を担いで周辺を練り歩いた後、野菜は参拝者らに無料で配られた。
米価下落対策に516億円 農水省が26年度補正予算で
農林水産省は1月8日、平成26年度補正予算案に米価の下落対策として計516億円を盛り込む方針を明らかにした。同日の自民党農林水産戦略調査会・農林部会合同会議で報告された。26年産米は平均取引価格の下落が続いている。コメの生産コスト削減支援などを中心に予算を配分し、農家の収益向上につなげる。
米価の下落対策ではコメの生産コスト低減に向けた「稲作農業の体質強化緊急対策事業」に200億円を計上する。農機の共同利用や昨期の異なる品種導入などに取り組む農家に補助金を支給する。飼料米の利用拡大に向けたリース導入支援に59億円計上したほか「農地中間管理機構」の本格稼働に向け、農地の出し手に対する協力金の交付などに200億円を充てる。
ワタミ弁当おかずにねじ、鹿児島マクドポテトに金属
食品への異物混入の事実が次々に明るみに出てきた。ワタミの宅配弁当事業「ワタミの宅食」で、山口県内の調理工場で製造した弁当に金属製のねじが混入していたことが1月8日分かった。原因は不明。工場内では同じねじは使用しておらず、弁当にはX線検査も実施している。ワタミよると、2014年10月29日に製造し、翌日に配達した弁当のおかずの中にねじが入っていたと、顧客から連絡が入った。
鹿児島県内にある日本マクドナルドの店舗が販売したフライドポテトの中に金属片のようなものが入っていたとの情報が2014年8月、県の保健所に寄せられていたことが1月8日、分かった。その後、日本マクドナルドから県側に「異物は歯科治療に使われる金属と推察され、製造過程や調理中に混入した可能性は極めて低い」との報告があったという。
外食業界の「デフレの勝ち組」が「負け組」に転落
一昨年あたりまで外食業界で「デフレの勝ち組」といわれた牛丼チェーン「すき家」を展開するゼンショーホールディングス(HD)、日本マクドナルドHD、居酒屋「和民」などを展開するワタミが「負け組」に転落した。日銀の大胆な金融緩和策を背景にしたアベノミクスの施策で、デフレ脱却の出口が見つかったと思われる段階を迎えた今、これらのかつてのデフレの勝ち組ご三家が、そろって赤字経営に陥ってしまったのだ。ゼンショーHDの2015年3月期の連結業績予想は最終75億円の、日本マクドナルドHDは14年12月期の連結決算予想は最終170億円の、ワタミの15年3月期の連結業績予想は最終30億円のそれぞれ赤字に転落する見通しだ。
この3社はデフレの時代に低価格を武器に同業他社を圧倒した。失速の原因は、各社それぞれの事情を抱えている。客離れが深刻な日本マクドナルド、ワタミ、そして店員離れが深刻なすき家、それぞれに立て直しは容易ではない。