カズノコ 主産地の北米の供給増で、今年は安め
おせち料理に使われるカズノコが今年は安めだ。主産地のカナダや米国のアラスカなど北米で供給量が多いことが影響している。輸入品の価格は1㌔約1030円で、前年より1割安い。量を増やすなど実質値下げをする店も出始めた。主産地のニシンの漁獲量増えている。貿易統計によると、1~10月のカズノコ(塩漬けのもの)の輸入量は1割程度増えている。生鮮スーパーなどで500㌘2000円を切る水準で、昨年より1~2割安くする店も出ている。
原料そば粉 国内外で不作と円安で高騰 そば店ピンチ
2014年産のそば粉の価格が上がり、そば店の経営を圧迫している。国内外での不作と円安が原因だ。年末の書き入れ時を前に値上げは難しく、関係者らは「多くのそば店は簡単に価格転嫁できない」と頭を抱えている。
そばの原料は8割近くを輸入に頼っている。その輸入の大半が中国からで、現地での不作と円安により輸入価格が高騰した。財務省の貿易統計によると、原料となる皮をむく前の「玄そば」の中国からの輸入価格は10月、1㌧当たり約9万2000円と前年同月から6割超も値上がりしている。さらに国産の4割強を占める北海道で、夏から秋にかけて天候不順が続き、不作となったことも追い打ちをかけた。その結果、業界関係者によるとそば粉の仕入れ価格は、昨年より2割程度上がっているという。
東川ブランド米 台湾のイベントで「おいしい」と好評
北海道・上川郡東川町と町農協は、11月に台湾で開かれたイベント「米食文化展」に出展し、地場産ブランド米「東川米」をPRした。現地では低農薬を売りにする、オーガニック食品の専門店があり、北海道産食材は大人気。町内の関係者は「来年にも大雪山系の旭岳の湧き水と米をセットで輸出したい」と手ごたえを感じている。
このイベントは台湾の米販売会社、掌生穀粒(しょうせいこくりゅう)が米の魅力を再認識してもらう目的で開いたが、日本からの出展は東川が唯一。東川米の「ゆめぴりか」「ななつぼし」を計400㌔、ゆめぴりか無洗米の真空パックと湧き水をペットボトルに詰めた「雫のゆめセット」200個を事前に送っておいた。その結果、6日間の会期中に会場で大半が売れたという。