11月からキタとミナミの客引き全面禁止に 大阪市
繁華街での客引きについて、大阪市はキタ(北区)とミナミ(中央区)の広範囲を禁止区域に指定し、11月から罰則付きで禁止する方針を固めた。風俗店の客引きは風俗営業法などで規制されているが、市は業種を問わず禁止し、警察OBらが巡回して指導する。大阪の繁華街ではガールズバーなどの悪質な客引きが問題化しており、市は忘年会シーズンを前に安心して歩ける街を目指し、迷惑行為の一掃をめざす。
LCC増便で8月の関空発着が開港以来最多に
新関西国際空港会社が9月19日はっぴょした8月の関空の運営概況(速報値)によると、国内線、国際線を合わせた全体の発着回数前年同月比9%増の1万2619回となり、開港以来最多を記録した。格安航空会社(LCC)の新規就航や増便が主因だ。
全体の旅客数は6%増の186万8269人と、8月として13年ぶりに180万人を超えた。国際線の外国人旅客数は34%増の55万9340人と公調を維持し、単月で過去最多となった今年4月に次ぐ水準。大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の「ハリー・ポッター」の新エリア目当てに多くの外国人が訪れた。東南アジアからの客の伸びが大きかった。国際線の日本人旅客数は7%減の65万7140人だったが、「国内旅行の県庁を背景に国内線は3%増の62万1081人。
病気や塩害に強いイネの新遺伝子発見 愛媛大など
愛媛大学と農業生物資源研究所の共同研究グループは、イネから病原菌や塩害、乾燥に強く、光合成の能力も増す遺伝子を発見した。1つでこれだけ多くの遺伝子の働きを高める遺伝子は、これまで知られていないという。
同研究グループは、様々な遺伝子の働きを制御するHAP2たんぱく質の遺伝子(HAP2 E)を取り出した。HAP2遺伝子の働きを強めたイネをつくり、既存のそれぞれ優れた特性を持つ品種「あそみのり」「戦捷」「日本晴」などと比較し、病気のかかりにくさや、塩害や乾燥に対する強さなどを調べた。病気に強く、塩害が起きている地域や乾燥地帯で育つ新品種の開発に役立つと期待される。
農林漁業の6次産業化をファンドで支援 関西の地銀
関西の地方銀行が農林漁業の6次産業化を支援するファンドを相次いで設立する。滋賀銀行と南都銀行は9月末に、地元の地域が農業特区に指定された但馬銀行は、みずほ銀行と組んで年内にもそれぞれ設立する。
但馬銀行はみずほ銀行と「但馬・養父6次産業化支援ファンド投資事業有限責任組合(仮称)」を設立する。総額2億円。南都銀行は「ナント6次産業化サポート投資事業有限責任組合(仮称)」を9月中に設ける。
近畿地区では大阪府を除く1府4県でファンドが誕生する。企業向け融資が伸び悩む中、農林漁業者が加工や流通まで担う「6次産業化」を後押しし、新たな資金需要を掘り起こす。