あべのハルカス来館者2220万人 目標100万人下回る
近畿日本鉄道は9月1日、日本一高い「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)が全面開業した3月7日から8月31日までの178日間で、展望台や百貨店などの合計来館数が2220万人になったと発表した。約2311万人を目標としていたが、約100万人少なかった。1日平均12万4000人と目標の13万人を下回り、6~8月は12万人弱にとどまった。
陸上で「漁業の工業化」推進 岡山理大・山本准教授
海上ではなく、内陸部で魚の養殖・研究を手掛ける研究者は、まだ稀有な存在だ。岡山理科大の山本俊政准教授もそんな一人。山本氏が手掛ける、陸上での漁業専用の研究施設では、巨大な水槽の中で大量のウナギやフグが飼育されている。天候や海水汚染などによるリスクを減らした「漁業の工業化」を目指し、飼育技術を磨いている。5月に陸上の巨大水槽で飼育したマグロを初出荷した。
偶然、海水の成分のうち、海生生物が生存するのに不可欠な成分量はごくわずかと分かり、山本氏の研究が始動した。海水から海生生物に不可欠な成分だけを抜き出し、この「漁業の工業化」プロジェクトに活かされている。
海藻のアマモ移植で大阪湾南部の「里海」再生へ
水質の浄化作用があり、魚介類のすみかとなる海藻のアマモを大阪湾に移植する活動をボランティア団体「大阪海さくら」が進めている。多くの生き物が暮らす「里海」の再生が狙い。移植活動は、アマモの種を苗まで育ててくれる人を毎年秋に募集し、育成キットを配布。地元のダイバーらと協力し、3、4月ごろに大阪湾南部の浅瀬に植える。今年は約200株を移植。葉を魚にかじられながらも、しっかり根付いている様子が確認されたという。
このPRイベントが9月7日、「せんなん里海公園」で開催される。カニや海浜植物の観察会、シュノーケル教室などの無料イベントのほか、ミュージシャンのリクオさんや中川敬さんらが出演するコンサート(前売り3000円)も開かれる。