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14年産加工用米2割値下げ 主食用の安値波及

14年産加工用米2割値下げ 主食用の安値波及

 全国農業協同組合連合会(全農)が販売する2014年産の加工用米価格は、前年に比べ2割の引き下げで決まった。13年産の主食用米の下げが波及した。日本酒や米菓、味噌の原料になる加工用米は値下がりに転じたとはいえ、大幅に値上がりする前の11年産より高い。したがって、清酒会社などは製品値下げには慎重だ。

 加工用米は収穫前の6月末までに産地と需要家が価格や数量を契約した上で出荷する。全農は14年産の販売価格を13年産に比べ2400円安い玄米60㌔当たり9600円とした。主食用や政府備蓄米の下げ幅を考慮した。一方、全農以外の地域流通で取引される加工用米の下げ幅は3割近くになった。14年産の地域流通の価格は7000円台を付けた例もあった

 

全農が第三セクターの農協事業に出資

全農が第三セクターの農協事業に出資

 全国農業協同組合連合会(JA全農)は、兵庫県南あわじ市と地元農協が7月末に設立する第三セクターに出資する。全農が単位農協の事業に出資するのは異例。地域を越えた農業振興や農産物の販路拡大などに直接関わる。農協改革が議論される中、単位農協への新たな支援手法を探るほか、影響力維持を狙う。

 JAあわじ島(南あわじ市)と市などが設立する「あわじ島まるごと(仮称)」の資本金約1億2000万円のうち8.3%強を全農が出資。この第三セクターは2015年春開業する大型直売所や、周辺で整備される食品加工施設、農業体験施設を運営。市場環境の変化に対応できる多品種栽培の推進など地域農業の競争力向上を主導する役割も担う。

グローカル・アイ 病院レシピを全国で配信

グローカル・アイ  病院レシピを全国で配信

 調理支援システムを手掛けるグローカル・アイ(大阪市)は国立病院の病院食レシピを配食業者などにインターネットで配信する。塩分や脂質の量だけでなく、味にも配慮したレシピを提供。生活習慣病の在宅患者や一般消費者が家庭で手軽に病院食を食べられるようにする。

 国立病院など全国164施設の管理栄養士らで構成する全国国立病院管理栄養士協議会と組み、11月に有料で始める。グローカル・アイは、業務用オーブンで簡単に調理できる国立循環器病研究センターの病院食レシピを配信している。この仕組みを生かし、配食業者や弁当店が地元の国立病院のレシピをもとに宅配したり店頭販売したりできるようにする。

ブラジルに農業支援 物流インフラの整備で

ブラジルに農業支援   物流インフラの整備で

 安倍晋三首相は今夏ブラジルを訪問し、ルセフ大統領との会談で農業関連のインフラ整備を支援する考えを表明する。官民で共同の協議会を立ち上げ、ブラジルが穀物の輸出を円滑に増やせるように、農産物の輸送路や港湾、鉄道などのインフラ整備を後押しする。日本が安定して食料を輸入できる環境を整える。首相は7月下旬から8月初旬にかけてブラジルやメキシコなど中南米を歴訪する。

 ブラジルは穀物大国で、日本は第5位の輸出先。トウモロコシや大豆の生産を増やしているが、港湾や道路、鉄道などの物流ルートの整備は不十分で、輸入する日本もリスクを抱えている。まず、官民の協議会で改善策を練る。

「4K」で迫力の魔法の世界を演出「ハリポタ」

「4K」で迫力の魔法の世界を演出「ハリポタ」

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)は7月14日、15日開業する「ハリー・ポッター」をテーマにした新エリアを報道陣に公開した。映画の主人公ハリー・ポッターたちが魔法を学ぶ「ホグワーツ城」や、魔法使いが暮らす「ホグズミード村」を忠実に再現。2種類の乗り物型アトラクションを導入している。

   来場者がホグワーツ城からハリー・ポッターたちと冒険に出る設定。フルハイビジョンの4倍の解像度を持つ「4K」の高精細な映像に特殊効果や音響を組み合わせ、迫力ある魔法の世界を演出している。

 ホグズミード村では魔法の杖を買ったり、原作に登場するソフトドリンク「バタービール」(ノンアルコール)を飲んだりして、訪れた老若男女誰もが、文字通り魔法使いの気分を“体感”できる。

中堅・中小企業のEPA利用促す 大阪税関長

中堅・中小企業のEPA利用促す 大阪税関長

 後藤真一大阪税関長は就任後初の記者会見で、関西圏の貿易活性化に向け「中堅・中小企業も経済連携協定(EPA)をより利用できる状況をつくりたい」と抱負を述べた。また、外国人観光客を増やすため「法務省や農林水産省と連携し、入国審査、税関、検疫が一体となって(手続きの迅速化などに)どう対応できるか検討したい」と話した。

生国魂神社の夏祭り陸渡御 70年ぶり復活

生国魂神社の夏祭り陸渡御 70年ぶり復活

 「いくたまさん」と呼ばれる生国魂神社(大阪市天王寺区)の夏祭りの陸渡御が7月12日、70年ぶりに復活した。1945年3月の大阪大空襲で焼失した神具類を新調。神職や氏子ら約600人が、神社がかつてあった大阪城域の元宮まで練り歩いた。

    神社で神事の後、枕太鼓を先頭に獅子舞の集団や馬車、弓矢、太刀、傘などを持った行列が市の中心部を南北に貫く谷町筋を歩いて北上。沿道で見物した人たちは金色の鳳凰を屋根に乗せた真新しい御鳳れんなどに見とれていた。

 陸渡御は戦前の最盛期には2000人が参加するほどの規模で、天神祭の船渡御と対比される祭りだった。

関西経済同友会も参加 大阪のリニア推進協議会

関西経済同友会も参加 大阪のリニア推進協議会

 大阪府内の自治体と経済団体が設立する「リニア中央新幹線全線同時開業推進協議会(仮称)」に関西経済同友会や奈良県、三重県も参加することが7月12日、分かった。同協議会は名古屋-大阪間のルートについて、奈良市付近を経由する整備計画を支持し、名古屋以東との全線同時開業を求めていく方針だ。

 同ルート沿線の3府県と経済団体がそろって奈良ルートを打ち出すことで、京都経由を求める京都の自治体や経済界は孤立が避けられない情勢となった。同協議会は7月18日に設立総会を開く。

ローソンがサイトでカット野菜の産地情報公開

ローソンがサイトでカット野菜の産地情報公開

 ローソンは7月15日から店頭で販売するカット野菜の生産者や収穫時期などをホームページ上で閲覧できるサービスを始める。生産者の顔写真や野菜の特徴を伝える動画などを掲載し、トレーサビリティー(生産履歴の追跡)を進める。

 同社は女性や高齢者の来店増を狙って野菜の販売を強化。全国に契約農家や自社農場を持ち、各地域で生産した野菜をカット野菜の原材料として使用している。今回、まず東北や関東・甲信越などの4地域を対象に、生産農家の情報をホームページ上で配信する。

 

バナナの卸値 例年の3~4割高 比の少雨響く

バナナの卸値 例年の3~4割高 比の少雨響く

 輸入果実のバナナの卸値が上昇している。輸入商社から仲卸への販売価格は、標準的な取引単位の13㌔当たり1700円前後で、前月比1割弱上昇している。これは例年に比べて3~4割高の水準で、前年同期比2割高い。バナナは例年、モモやスイカなどが出回る時期に取引価格が下がるが、異例の値動きとなっている。

 日本のバナナの輸入量の9割以上はフィリピン産。産地で春以降、高温と水不足となったことが響いている。日本への6月の輸出量は前年同月に比べ20~30%減ったもようだ。地域によっては前年の収穫量から半減したとの指摘もあるほど。