世界一の食の都目指せ 大阪市がインバウンド対策セミナー
大阪市はこのほど、飲食店関連情報サイト「ぐるなび」(東京都千代田区)と共同で、インバウンド対策セミナーを市内で開いた。飲食関係者ら約400人を前に、有識者らが観光の現状や「おもてなし」の極意を伝授した。
大阪観光局の溝端宏理事長は「食は波及効果が大きく、成長戦略の柱。広い視野を持ち、大阪を世界一の食の都にするという高みを目指してほしい」と呼び掛けた。
両者が6月に結んだ、食文化や観光振興を盛り込んだ包括連携事業の一環。
山崎豊子さんの文学忌名「豊子忌」に決まる ズバリ直球で
大阪・船場に生まれ、2013年に88歳で亡くなった、『大地の子』『沈まぬ太陽』『白い巨塔』など骨太の社会派作品で知られた作家、山崎豊子さんの命日である9月29日が「豊子忌」に決まった。
山崎さんの甥で山崎豊子文化財団事務局長の山崎定樹さん(57)、秘書を務めた野上孝子さん(76)がこのほど記者会見し、経緯を説明した。作品名にちなんで「花簾(かれん)忌」や「華簾(かれん)忌」なども候補として挙げられ検討されたが、そのものズバリ”直球勝負”の方が覚えやすく、読者の理解も得やすい」として、豊子忌に決めたという。
文学忌は作家の命日をペンネームや代表作にちなんで文学的な業績をしのぶ日で、大阪出身の代表的作家、司馬遼太郎さんの「菜の花忌」などが知られている。
上半期の来阪外国人観光客 過去最高の450万人
大阪観光局はこのほど、2016年上半期(1~6月)に大阪府内を訪れた外国人観光客は前年同期比41%増の450万人だったと発表した。
前年の91%増に比べて伸びは鈍ったが、引き続き高水準の伸びを維持している。ちなみに、東京は568万人だった。
日本政府観光局(JNTO)や観光庁の調査結果から、大阪観光局が推計した。
国・地域別の外国人客数は中国、韓国、台湾、香港の合計が全体の76%を占める。中国は58%増の180万人、韓国は49%増の70万人、台湾は23%増の63万人、香港は23%増の29万人だった。中国人については、「団体客(ツアー)が減り、個人客が増えている」としている。
17年4月から2区を230円に 地下鉄運賃再値下げへ
大阪市交通局は7月29日の幹部会議で、初乗り(3㌔以内)に続く「2区」(3㌔超~7㌔以内)の運賃を2017年4月に現行の240円から230円に値下げすることを決めた。
「初乗り運賃(180円)との格差を埋め、利用客に還元したい\(吉村洋文市長)との考え方から、当初予定されていた消費増税時の実施とは切り離して断行する。これに伴う券売機などシステムの改修費用は5億円。
同局によると、2区の乗車率は全5区の中で最も高い38.7%。値下げによる減収を年間約20億円と見込む。2015年度の決算見込みによると、地下鉄事業の営業利益は過去最大の黒字となる見通し。運輸収益は約1,500億円で、1%に乗車人員増につき概算で15億円程度の増収を見込む。
大阪企業家ミュージアムで珠玉の名言・座右の銘76点紹介
大阪商工会議所の大阪企業家ミュージアム(大阪市中央区)で、創立15周年特別展示「珠玉の名言」が開かれている。9月30日まで。
同展では、明治以降に大阪で起業や活躍した様々な起業家の高い志、勇気、チャレンジャー精神、覚悟などから発せられた名言や座右の銘76点をパネルで紹介している。
例えば、倉敷紡績・クラレの大原孫三郎(1880~1943年)は、新たな事業を始めるときは「10人のうち2、3人が賛成するときに始めなければいけない。1人も賛成がないというのでは早過ぎるが、10人のうち5人も賛成するようなときには、着手してもすでに手遅れだ」との指針を示している。
また、女性実業家の先駆けで、連続テレビ小説『あさが来た』のヒロインのモデルになった大同生命保険の広岡浅子は「現代が現実を重んずるだけに、夢を見る人が必要である。夢を見なければ指導者たることはできない」との言葉を遺している。