関西のスーパー3社が増収確保 8月中間決算
関西地盤のスーパー4社の2015年8月中間決算が10月7日、出そろった。生鮮食品の強化や積極的な新規出店で、平和堂とマックスバリュ西日本の2社が増収を確保。ライフコーポレーションは連結から単体に変えたため単純比較はできないが、実質的に増収増益だった。オークワは、不採算店舗の閉鎖が響き減収となったが、販売管理費や人件費が減った効果で最終損益は6億円の黒字となり、中間期として2年ぶりに黒字転換した。
「強い経済」実現へ成長戦略の加速を 関西財界が期待
第3次安倍改造内閣の発足を受け、関西財界からは10月7日、アベノミクスの新たな「三本の矢」の具体化や、成長戦略の加速に期待する声が相次いだ。
関西経済連合会の森詳介会長は、主要閣僚の多くが留任した点を「引き続きアベノミクスを果断に推進するという総理のメッセージだと心強く感じる」と評価した。大阪商工会議所の佐藤茂雄会頭は「総力を挙げ、1億活躍社会を実現してもらいたい」と要望。新三本の矢の一つ「強い経済」の実現が最重要課題とし、補正予算の編成も求めた。
関西経済同友会の村尾和俊代表幹事は「税と社会保障の一体改革を中心に、国民に痛みを伴う改革にも取り組んでいただきたい」と語った。
がんこフード すしに合うワイン開発 自店で提供
「がんこ寿司」などを展開する外食チェーンのがんこフードサービス(大阪市淀川区)は、11月末からすしに合わせて開発したスパークリングワイン「すしcham(しゃん)」を自社店舗で提供する。カタシモワインフード(大阪府柏原市)との共同開発で、地産地消の取り組みを進める。消費税抜き価格はハーフボトルで1280円。初年度5000本の販売を目指す。
すしchamは大阪府柏原市で生産されるデラウエアを使用し、カタシモワインフードが醸造、すしとの相性を意識した、さわやかで飲みやすい味に仕上げた。がんこは他社製のスパークリングワインを提供してきたが、今後はすしchamに全面的に切り替える。
あいりん地区の紙芝居劇団が結成10年の記念誌発行へ
日雇い労働者の街「あいりん地区」(大阪市西成区)で活動する紙芝居劇団「むすび」が結成10年を迎え、これまでの活動を記録した記念誌が発行されることになった。
昨年亡くなった元団員が、自分が生きたことを忘れないでほしい-と口にしていたことがきっかけ。むすびの活動の中で撮った、生き生きとした表情を捉えた写真をたくさん収録する予定で、年内の発行を目指している。
むすびは2005年、50~90代の男性ら7人で結成した。初期メンバー7人のうち5人はすでに亡くなり、現在は60~70代の6人が活動を続けている。路上生活経験者や身寄りがない人など、一人暮らしの男性ばかりだ。
昔話の「桃太郎」や「ぶんぶく茶釜」などの紙芝居に合わせ、団員の歌と踊りで盛り上げる。オリジナル演目も4作あり、商店街のイベントや保育園など年30回ほど公演している。
07年にはロンドンで開かれた「国際ホームレスアートフェスティバル」で上演。世界各地の路上生活経験者らが集う芸術祭で、あいりん地区を視察したフェスティバルの実行委員会から招待された。
USJ 16年春から翼竜コースター開業
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)は10月2日、米映画「ジュラシック・パーク」をテーマにした新型ジェットコースター「ザ・フライング・ダイナソー」を2016年春に開業すると発表した。
翼竜のプテラノドンに背中をつかまれ、空を飛ぶイメージで、客はうつぶせの体勢で背中からコースターに固定され、パークを眼下にして高速で走行、スリルを楽しむ。
新型コースターは現在あるジュラシック・パークのポート型アトラクションの近くに設置。投資額は約100億円。コースは全長1124㍍で、客をうつぶせに乗せて空を飛ぶように進む「フライング・コースター」では世界最長という。また、最初の降下の高低差は37.8㍍で世界最大としている。