7~9月期景況感のプラス幅が縮小 大商・関経連調査
大阪商工会議所と関西経済連合会が9月15日発表した経営・経済動向調査によると、関西企業による7~9月期の国内景気の見方を示す景況判断指数はプラス10.0となった。プラス幅は前期(4~6月期)の21.0から低下、前回調査時の7~9月期予想値(25.4)も下回った。世界同時株安や中国経済の減速が大きく影響したとみられる。先行きの予想値は10~12月期が16.0、2016年1~3月期は13.1とそれぞれプラスを見込む。
USJの運営会社を米社が買収交渉 米紙報道
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)によると、米メディア大手コムキャストが大阪市のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」の運営会社を買収する交渉を進めていることが分かった。
コムキャスト傘下のNBCユニバーサルがUSJ運営会社「ユー・エス・ジェイ」(大阪市此花区)の株式の大部分を取得する方向で、現在の株主の米金融大手ゴールドマン・サックスなどと交渉を進めている。これに伴い、ユー・エス・ジェイが目指してきた東京証券取引所への株式再上場は2016年にずれ込む見通しという。また、この買収はユー・エス・ジェイが、沖縄県で構想中の新テーマパーク建設にも影響する可能性がある。
ユー・エス・ジェイの評価額は60億㌦(約7230億円)に達する可能性があり、コムキャスト側は過半数の株式取得を目指すとしている。ユー・エス・ジェイは買収交渉に関し「ノーコメント」としている。
NBCユニバーサルは米西部カリフォルニア州の「ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド」など映画を題材にしたテーマパークを展開。USJには運営ライセンスを供与している。買収でテーマパーク事業を強化する。
近畿は3期連続のマイナス 法人企業の景況判断指数
近畿財務局が9月11日発表した近畿2府4県の7~9月期の法人企業景気予測調査によると、全産業の景況判断指数(BSI)はマイナス1.4で、3期連続のマイナスとなった。製造業は3期ぶりにプラスに転じたが、円安に伴うコスト高が続く「卸売」など非製造業はマイナスにとどまった。
製造業は前回(4~6月期)から10.9㌽改善、プラス0.3となった。猛暑日が続いたことでエアコン関連が好調だった「電気機械」は30.7㌽と大幅に改善しプラス9.7。非製造業は4.8㌽改善したものの、マイナス2.4と6期連続のマイナス。訪日外国人客増加で「宿泊、飲食サービス」はプラス14.3だったが、「卸売」がマイナス7.3、「小売」がマイナス8.5と低調だった。
全産業の10~12月期のBSIは、多くの業種で需要が高まるとして、プラス4.5と見込む。