「経済」カテゴリーアーカイブ

関西発の商品 仏パリで販路開拓支援 近畿経産局

関西発の商品 仏パリで販路開拓支援   近畿経産局

近畿経済産業局はフランス・パリで関西発の販路開拓を支援する取り組みを始める。公募で選んだ関西企業の商品を、日本人がパリで運営する常設展示場で半年間陳列し、欧州各地の百貨店などに向けた供給販売につなげてもらう。
第1弾として6月下旬まで公募し、10点程度を8月ごろからパリで展示する予定。

近畿の景況感 2四半期連続のマイナス 近畿財務局

近畿の景況感 2四半期連続のマイナス  近畿財務局

近畿財務局が6月11日発表した4~6月期の近畿の法人企業景気予測調査によると、前3カ月と比べて景気が良くなっているか銅貨を示す指数はマイナス8.5だった。マイナスは2四半期連続。円安や原材料高に加えて、電気料金の値上げによるコスト増を心配する声が多いという。ただ、今年10~12月期の見通しは中小企業を含めて全業種でプラスだった。

5月大阪中心部のオフィス空室率5カ月ぶり低下

5月大阪中心部のオフィス空室率5カ月ぶり低下

オフィスビル仲介の三鬼商事(東京都中央区)が6月11日に発表した5月末の大阪中心部のオフィス空室率は前月比0.30㌽低い8.47%と5カ月ぶりに低下した。新築ビルの供給や、オフィス集約に伴う大型解約が一服した。今後も大型新築物件が少なく、空室率は徐々に低下する見込み。梅田や淀屋橋・本町など主要なオフィス街の空室率が低下した。
大阪中心部の平均賃料は1坪(3.3平方㍍)当たり1万1131円と前月比8円下がった。前年同月比では36円安い。

ニュートラムに25年ぶり新型車両導入16年4月から

ニュートラムに25年ぶり新型車両導入 16年4月から

大阪市交通局は6月12日、来年度から南港ポートタウン線でニュートラムの新型車両「200系」を7編成導入すると発表した。費用は1編成(4両)につき約4億3000万円。外観はそれぞれ異なる青、ピンク、赤、オレンジ、黄、緑、紫の7色。同線での新型車両導入は25年ぶり。2016年4月に青色の1編成が運航を開始し、他のカラーも順次お目見えする。

オリックス・仏バンシ連合1次通過 関空・伊丹運営

オリックス・仏バンシ連合1次通過 関空・伊丹運営

新関西国際空港会社は6月12日、5月22日に締め切った関西国際空港と大阪(伊丹)空港の運営権売却(コンセッション)の1次入札で、オリックスとフランスの空港運営大手「バンシ・エアポート」の企業連合が審査を通過したと発表した。
また、企業連合側が事業計画を練る十分な時間を確保するため、2次入札の審査書提出期限を従来から3カ月延期し、9月18日にすると発表。民間企業への運営権移管も従来の2016年1月ごろから同3月末となることを明らかにした。これに伴い、空港の運営期間は44年となる。

大阪府内の1~3月訪日客数 推計83%増の130万人

大阪府内の1~3月訪日客数 推計83%増の130万人

大阪観光局は6月9日、1~3月に大阪府内を訪れた外国人客数が2014年1~3月に比べて83%増の130万人との推計を発表した。円安や関西国際空港への格安航空会社(LCC)の就航便数が急増し、中国、香港の客数が増えたためという。
同局の溝端宏理事長は、15年の客数は目標の380万人を上回り、450万人ぐらいになると予測している。日本政府観光局(JNTO)の推計によると、1~3月に日本全国を訪れた外国人客数は413万人だった。

IR予算案取り下げ 構想、当面足踏みか 大阪府議会

IR予算案取り下げ 構想、当面足踏みか 大阪府議会

大阪府と大阪市が人工島「夢洲(ゆめしま)」(大阪市此花区)に誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート(IR)の調査費を、府が半額負担する予算案について、府は6月11日の府議会で取り下げた。10日の市議会で調査費が大幅に減額修正され、精査が必要と判断した。
IRは大阪維新の会代表の橋下徹市長が、大阪経済の起爆剤になると誘致を目指してきた府市連携の目玉政策の一つ。東京五輪(2020年)との一部同時開業を目指し、調査費7600万円を府市で折半する予算案を両議会に提出していた。

大阪市議会で「大阪会議」設置案可決 維新が賛成

大阪市議会で「大阪会議」設置案可決 維新が賛成

大阪市議会は6月10日、「大阪都構想」の対案として自民が議員提案した「大阪戦略調整会議」(大阪会議)の設置条例案を可決した。大阪維新の会が方針転換し、自民、公明とともに賛成に回った。11日の大阪府議会、24日の堺市議会で同様の議案が可決されれば、今秋に大阪会議が設置される。大阪会議は府と大阪市、堺市が政策を協議する枠組みで、二重行政の解消が狙い。
一方、府と大阪市の政策調整を図る「府市連携局」の設置議案は否決された。松井一郎知事と橋下徹市長が府市両議会に提案したが、自民、公明、共産が「必要ない」と反対した。

街照らすろうそくの明かり 西梅田でイベント

街照らすろうそくの明かり   西梅田でイベント

建物の明かりを消して、周辺にろうそくの火をともすイベント「100万人のキャンドルナイト@オオサカシティ」(毎日新聞社など主催)が6月10日、大阪市北区の西梅田一帯であった。LEDなどの電飾とは少し異なる、やさしい約1万5000本のろうそくの明かりに、親子連れやカップルらが見入っていた。このイベントは、環境について考えてもらおうと2005年に始まり今年で10周年を迎えた。

仁徳天皇陵の濠浄化へ工業用水 堺市が利用を検討

仁徳天皇陵の濠浄化へ工業用水 堺市が利用を検討

「百舌鳥・古市古墳群」の世界文化遺産登録を目指す堺市が、大仙陵古墳(仁徳天皇陵)の濠(ほり)の水質改善に、工業用水の利用を検討している。水位が低下しプランクトンが異常発生すると、アオコで水が濁り景観に影響することから、堺市は以前に効果のあった工業用水の活用を再び注目した。登録審査に水質は影響しないが、市河川水路課は登録の後押しをしたいとしている。
古墳管理は宮内庁の管轄だが、堺市も協力して水質浄化に取り組んできた。今回、堺市が検討するのは、井戸水と工業用水を1日400㌧ずつ、計800㌧を放水する案だ。水量は現在と同じだが、観光客が集まる古墳南側は、工業用水の放水口に近くとくに浄化が期待できる。