「経済」カテゴリーアーカイブ

4月近畿2カ月連続貿易黒字 大阪税関

4月近畿2カ月連続貿易黒字 大阪税関

大阪税関が5月25日発表した近畿2府4県の4月の貿易概況(速報値)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1171億円の黒字だった。黒字は2カ月連続。原油価格の下落や、半導体関連部品の輸出が好調だったことが要因。
輸出は前年同月比5.4%増の1兆3839億円で、4月として過去最高だった。中国向けメモリーなど半導体関連部品や、携帯電話部品などの通信機が増えた。輸入は同4.3%減の1兆2667億円。原油が半減したほか、液化天然ガス(LNG)も3割減少した。

千日前「日本最大のクラブ」一夜限りの復活

千日前「日本最大のクラブ」一夜限りの復活

昭和時代の高度経済成長期「日本最大のクラブ」とうたわれた大阪・千日前のキャバレー「ユニバース」が5月23日、一夜限りの復活を果たした。お年寄りや若者ら約700人が駆け付け、女性ダンサーらがダンスフロアで舞い踊った。1955年、大阪・千日前に建てられた「味園(みその)ユニバースビル」内の大型キャバレーは2011年に営業を終え、貸しホールになったが、宇宙をイメージした大胆な内装は昔のままだ。この日は24日まで開かれる大阪・新世界発のイベント「ツムテンカク」の一環として行われた。

近畿企業 マイナンバー対応進まず 完了わずか0.2%

近畿企業 マイナンバー対応進まず 完了わずか0.2%

帝国データバンク大阪支社は5月22日、国民に番号を割り当てるマイナンバー制度につて、近畿2府4県の企業を対象にした調査の結果を発表した。制度への対応をすでに完了している企業は、全体のわずか0.2%だった。対応中の企業も19.2%にすぎず、ほとんどの企業で対応が進んでいない実態が浮かび上がった。
制度利用が始まる2016年1月から、企業は給与所得の源泉徴収票の作成や社会保険料の事務手続きなどでマイナンバーを取り扱うことになる。給与システムの更新や情報セキュリティーの整備などの対応が必要とされるが、「予定はあるが、何もしていない」企業が実に63.1%に上った。調査は4月に実施。1810社から有効回答を得た。

豪商「淀屋研究会」10周年記念シンポ 大阪・綿業会館

豪商「淀屋研究会」10周年記念シンポ 大阪・綿業会館

江戸時代、天下の台所・大坂の繁栄の礎を築いた豪商淀屋の顕彰と調査・研究をしている民間グループ「淀屋研究会」が設立10周年を迎え5月23日、大阪市中央区の綿業会館で記念シンポジウムを開いた。淀屋を巡る講演会や対談などに参加者約300人が聴き入った。
北浜に米市場をつくり、中之島を開発などし大坂の開発や街づくりに貢献した淀屋は、なにわ随一ともいえる隆盛を誇っていた。だが1705年、徳川幕府から”ぜいたく”を咎(とが)められ、そのケタ外れの莫大な財産は「闕所(けっしょ=財産没収)」の厳罰処分を受けた。その後、鳥取県倉吉市出身の番頭の子孫が再興したとされる。
淀屋研究会は闕所から300年の2005年に設立され、講演会などを開催。淀屋の系図や闕所の資料について解明を進めてきた。

大阪市に「府市連携局」橋下市長 市議会に議案提出へ

大阪市に「府市連携局」橋下市長 市議会に議案提出へ

大阪市の橋下徹市長が大阪府・市が共同して進める事業を調整する「府市連携局」の設置を検討していることが5月22日、分かった。22日開会した定例議会に設置に必要な議案を提出する方針。これは、住民投票で否決された大阪都構想の中で中核実務を担っていた「府市大都市局」を6月末で廃止することに伴うもの。このほか、「海遊館」(大阪市港区)運営会社株の近鉄グループへの売却議案も提出した。会期は6月10日まで。

大阪・太閤園 5/24からホタル観賞イベント

大阪・太閤園 5/24からホタル観賞イベント

藤田観光グループで宴会場などを運営する太閤園(大阪市)は5月24日から、同社の庭園でホタルが観賞できるイベント「Healing Nights ほたる物語」を開く。京阪京橋駅から徒歩7分という都会に立地。小川のほとりで多くのホタルが飛び交う幻想的な景色が楽しめる。食べ放題飲み放題のビュッフェを用意するなど、食事も楽しめるようにした。

通天閣の天井画 鮮やかな色彩で72年ぶり復元

通天閣の天井画 鮮やかな色彩で72年ぶり復元

大阪のシンボル・通天閣(大阪市浪速区)で5月23日、第2次世界大戦中の1943年に焼損した、初代通天閣を彩った天井画の復元作業が終わり、報道陣に公開された。孔雀や色とりどりの花が描かれ、1階エントランスの天井を飾る。6月下旬から見学できる。
復元された天井画は縦横17㍍。初代の絵の現存資料は白黒写真だけだったが、再現作業の途中で版画家の織田一磨(1882~1956年)の作品と判明。原案となったカラーのデザインも東京都町田市で見つかり、72年ぶりに鮮やかな色彩で再現された。

関空に医薬品の新輸出拠点「KIX-Medipac」開設

関空に医薬品の新輸出拠点「KIX-Medipac」開設

新関西国際空港会社は5月22日、関西国際空港内で輸出用の医薬品を保管、荷造りできる施設「KIX-Medipac(キックス・メディパック)」を25日に開設すると発表した。保冷庫を備えており。同じ建物内で医薬品の保冷保管と荷造りができる施設は日本の空港で初めてという。
施設は関空の国際貨物地区にあり、広さは約1450平方㍍。医薬品の種類に応じ、温度の異なる2種類の保冷庫を設けた。新関空会社は「医薬品空輸時の準備作業が大幅に短縮できる」としている。関西財界は関西圏を国際的な医療拠点とするよう政府などに求めている。

近畿のスーパー4月売上高4.4%増 消費増税の反動

近畿のスーパー4月売上高4.4%増 消費増税の反動

日本スーパーマーケット協会など食品スーパー3団体が5月21日発表した近畿地方のスーパーの4月の既存店売上高(速報値)は、前年同月比4.4%増だった。前年4月は消費増税直後で売上高が落ち込んでおり、その反動が出た形。新店も含む全店ベースの売上高は同5.7%増の1734億円だった。

オリックス連合のみ参加 関空運営権1次入札締め切り

オリックス連合のみ参加 関空運営権1次入札締め切り

新関西国際空港会社は5月22日、関西国際空港と大阪(伊丹)空港の運営権売却(コンセッション)1次入札の募集を締め切った。新関空会社は応募企業名や数を明らかにしていないが、参加を表明したのはオリックスとフランスの空港運営大手「バンシ・エアポート」による企業連合のみ。最低落札額2兆2000億円という巨額入札劇はオリックス連合を軸に進む見通しとなった。