紫式部文学賞に「青鞜」の歩み描いた森まゆみさん
京都府宇治市は8月8日、女流文学作品を対象にした第24回紫式部文学賞に東京都文京区在住の作家、森まゆみさん(60)の「『青鞜』の冒険-女が集まって雑誌を作るということ」(平凡社)を選んだと発表した。受賞作は女性解放運動家の平塚らいてうらが創刊した雑誌「青鞜」の歩みを丹念に描いている。
江戸期に活躍の「淀川舟運」現代に再現 10月実施
江戸時代に京都と大阪を往来した「三十石船」の「淀川舟運」を再現する観光ツアー「蘇れ!淀川の舟運」が10月3日から行われる。大阪市中央区の天満橋付近と中継港だった枚方市を屋形船で結ぶ船旅で、実施日は10月3、4、6、9、10、12日。
「上りコースは」午前10時に天満橋に八軒家浜船着場を出発。大人5900円、子供(小学生)3900円、昼食付き。「下りコース」は午後1時半に枚方船着場を出発する。大人3900円、子供1900円、茶菓子付き。運航時間はそれぞれ約2時間。定員は約45人。要予約。
船内では淀川舟運の説明があり、江戸時代から歌い継がれてきた「三十石船唄」も披露される。問い合わせは枚方市地域振興総務課。
「くまモン」「ふなっしー」の認知率80%超え
東京リサーチセンター(東京都中央区)の調査によると、地元をアピールする全国各地の「ゆるキャラ」のうち、熊本県の「くまモン」など4体は全国規模の認知率50%を超えることが分かった。中でもくまモンと千葉県船橋市の「ふなっしー」は80%を超え、全国区の知名度を誇り2強の様相を呈した。他に5割を超えたのは奈良県の「せんとくん」74%、滋賀県彦根市の「ひこにゃん」51%だけで、15体は10%未満だった
調査は6月4~16日に行われ、男女1200人から回答を得た。地方公共団体などが着ぐるみをつくった公認、非公認のキャラクターから主な27体を選び、知っているかどうかを複数回答で尋ねた。
大阪3商工会議所がモノづくり支援組織で連携
大阪商工会議所、東大阪商工会議所、北大阪商工会議所は8月5日「3大阪(Three OSAKA)ものづくり相談所」を開設したと発表した。3会議所のものづくり会員企業を対象に、3会議所が一元窓口となり、新製品の技術ニーズ発表企業とシーズ提案企業を募集してマッチングを図る。公募は年3回程度行う。利用料は無料。大阪府内の複数の商工会議所がものづくりの支援で常設の組織を設置するのは初めて。
第1号案件として8月5日から約1カ月かけて医療機器総合商社のジャスト・メディカル・コーポレーション(大阪市北区)に対するシーズ提案企業を募集。自社製のカテーテルトレーニングシミュレーターの製造の協力企業を求める。
ハリ・ポタで独走するUSJに挑む?ひらかたパーク
「ハリー・ポッター」エリアの開業で、独走状態を呈しつつあるUSJ(大阪市此花区)の周辺で善戦、健闘しているのが老舗遊園地「ひらかたパーク」(大阪府枚方市、ひらパー)だ。USJのハリ・ポタエリアへの投資額450億円に対し、ひらパーの今年度の投資額はわずか1億円強。ひらパーの運営会社の親会社は京阪電気鉄道で、設備投資には“慎重”というより、“渋ちん”だ。それでもひらパーの7月の入園者数は前年同月比2割増で、USJのハリ・ポタエリア開業後も好調を維持している
ひらパーの集客アップの立役者は4月に園長に就いた、V6のメンバーで俳優の岡田准一さんだ。枚方市出身の岡田さんと組むことで、少ない予算でも話題提供できるとの、したたかな“読み”からだ。しかも、岡田さんの園長就任は“お飾り”ではない。与えられた使命は年間入場者数の100万人超え(13年度は95万人)で、達成できなければ解任だという。NHKの大河ドラマ「軍師 官兵衛」で主役を張る俳優でも加減しない。ひらパーの覚悟のほどが感じれらる。