農水省が15年度から農村の「買い物弱者」支援へ
農林水産省は過疎化などによる商店の減少で、食料を買うのも困難な「買い物弱者」が増加している地域を対象に、2015年度から買い物支援サービスの創設資金を助成する事業を開始する方針を固めた。
買い物代行や移動販売といったサービスに必要な車両の購入費用などを補助する。15年度予算概算要求に関連経費を計上する。補助対象となるのは農作業を共同で行う集落営農組織やNPOなどがサービスをするケース。
冷凍エビの国際価格上昇 タイ産バナメイ2割高
冷凍エビの国際価格が上昇している。指標となるタイ産バナメイの産地価格は6月上旬と比べると2割高い。主産地のタイなどでは伝染病の影響で生産が低下している。6月までの相場を受け、欧米の買いが増えたことも値上がりにつながっている。
現在タイ産バナメイエビの現地価格は1㌔12㌦程度で、6月上旬に比べ約2.5㌦上昇している。最大の輸出国であるタイの2013年の生産量は25万㌧と12年比で半減した。これに伴い現地の価格は13年秋に過去最高の1㌔15㌦を付けた。年間100万㌧以上を生産する中国が、自主生産だけで国内需要をまかなえず、買い付けを増やしたことも相場上昇につながっている。
ユニーが中国製PB中止 15年2月以降食品を国産に
流通大手ユニーグループ・ホールディングスは8月19日、中国から輸入しているプライベートブランド(PB)商品26品目の製造・加工を、2015年2月をメドに原則として国内に切り替える方針を発表した。日本マクドナルドなど中国の食品会社の期限切れ食肉が使われていた問題を受けたもの。
ユニーグループのPB商品は約1600品目に上り、そのうち中国で製造しているのは、水煮野菜や冷凍食品、菓子などがある。今回、中国で起こった問題をきっかけに、店頭で中国の商品なのかと尋ねるお客様が多くなったという。同グループは、消費者間で食への不信感が高まっていることを今回の対応の理由に挙げている。