「和食材のニュース」カテゴリーアーカイブ

生サンマ卸価格1割安 今シーズンは豊漁だが小ぶり

生サンマ卸価格1割安 今シーズンは豊漁だが小ぶり

旬を迎える生サンマの卸価格が安い。東京・築地市場で現在、1㌔760円程度が中心。前年同時期に比べ1割安い水準だ。7月の北海道に続き、8月下旬に岩手県の三陸沖で獲れたサンマも、ようやく本州で初めて水揚げされた。
今シーズンは量自体は多いが、小物が多い。そのため、都内のスーパーの価格は1匹200円程度と例年に比べ1~2割安い。

ミラノ博で千葉県産「いも豚」使ったとんかつ発売

ミラノ博で千葉県産「いも豚」使ったとんかつ発売

日本フードサービス協会(JF)はミラノ国際博覧会の日本食レストランゾーンで、千葉県産の「いも豚」を使ったとんかつを発売した。価格は18ユーロ(約2450円)。豚肉を日本から欧州に輸出するのは初めて。フードコート内に出店しているCoCo壱番屋ブースで販売する。

カボチャ6割 トマト3割高 野菜の高値続く天候不順

カボチャ6割 トマト3割高 野菜の高値続く 天候不順

8月後半から全国的に続いた低温と降雨で、野菜が異常な高値となっている。7月下旬から8月初めにかけての猛暑と、その後の台風がらみの猛烈な長雨などの荒れた天候が大きく響き、幅広い品目で生育が遅れ気味だ。
農林水産省が9月1日発表した野菜小売価格緊急調査(8月24~28日、全国平均)でもトマトなど対象の4品目が平年比1~4割高かった。トマトは東京・大田市場の卸価格が千葉産で前年同時期比3割高い。カボチャは北海道産の卸価格が同6割高い。福島産のキュウリも卸価格が同2割高となっている。

カゴメ 乾燥米を野菜ジュースで戻す 非常時用で提案

カゴメ 乾燥米を野菜ジュースで戻す 非常時用で提案

カゴメは非常時の備蓄用食品に用いられているアルファ化米の調理に、野菜ジュースを使う方法を提案する。備蓄の水が不足しても水の代わりに野菜ジュースを使っておいしく食べられることをアピールする。カゴメは今年2月に賞味期限が5年間の野菜ジュースを発売しており。長期保存が可能な食品同士の組み合わせで備蓄用途の需要を伸ばす考えだ。
アルファ化米は炊いた飯を乾燥させるなどした保存食でお湯や水で戻して食べるのが一般的だ。登山などアウトドアで使われるほか、保存性や携帯性の高さから備蓄食品としての用途も広がっている。この乾燥米を野菜ジュースで戻す、非常時活用法を紹介した専用のパンフレット約3万枚を制作。防災用品の展示会などで配るほか、量販店や防災専門店などの店頭にも置く。自治体などの担当部署にも提案する。

玄米粉のラーメンと玄米ドリンク発売 福井のマイセン

玄米粉のラーメンと玄米ドリンク発売 福井のマイセン

農業生産法人のマイセン(福井県鯖江市)と関連会社のマイセンファインフード(同)は9月、玄米を使ったラーメンと玄米ドリンクを発売する。インターネット通販サイトで販売するほか、健康食品店やスーパーなどに卸販売する。小麦アレルギーや健康志向の人の需要を取り込む。
玄米ラーメンは残留農薬検査で農薬が検出されなかった玄米粉のみを使う。しょうゆ味のスープは動物性の原料を使わないため、ベジタリアンの人でも味わえる。2食入りで570円(小売価格、税抜き)。
玄米ドリンクは玄米と水飲みを使ってつくった。酵素で玄米の成分を分解し、やさしい甘みに仕上げた。1本195㌘入りで250円(小売価格、税抜き)。コメを原料にした飲料は「ライスミルク」は米国やイタリアで健康志向の人に人気を集めており、日本でも注目が高まりつつあるという。

クボタ 全国に農業生産法人15社設立しIT農業推進

クボタ 全国に農業生産法人15社設立しIT農業推進

クボタはIT(情報技術)を駆使した効率的な農業の全国展開を始める。2019年までに各地の農家などと農業生産法人を15社設立し、東京ドーム約210個分に相当する1000㌶の農地でコメや野菜を栽培する。
コメの作柄を自動測定できるコンバインなどを活用して、山間部や寒冷地など地域に適した農作業の手法を確立する。クボタなど企業の農業分野への参入が相次いでおり、日本の農業の生産性向上につながりそうだ。

ジャムに適したイチゴ開発 アヲハタ・農研機構

ジャムに適したイチゴ開発 アヲハタ・農研機構

アヲハタは農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)九州沖縄農業研究センターと共同でジャムの製造に適したイチゴの新品種を開発した。従来に比べて果実が硬めで、加工の際に煮崩れしにくいのが特徴。大量栽培する手法を研究して10年以内に同社のイチゴジャムの原料として活用する。新品種は「夢つづき」と命名した。品種改良で果実を硬くする多糖類のペクチンという成分を多めに含むようにした。ジャムの見た目を左右する色素やアントシアニンも多めで、鮮やかな赤色を実現できるという。

ハナマルキ 30%減塩味噌 コク・うま味損なわず

ハナマルキ 30%減塩味噌 コク・うま味損なわず

味噌・醸造製品のハナマルキ(長野県伊那市)は9月、塩分を従来品に比べ約30%抑えた新商品を出す。国立医療機関から味噌では初めて減塩の商品の認定も受けた。味噌は塩分を少なくすると味噌らしい国やうま味がなくなるが、新たな配合で減塩を実現した。味噌では3年半ぶりのテレビCMを流すなど販促にも力を入れ、減塩に関心の高い消費者の需要を取り込む。
9月1日からだし入り味噌「かるしおおいしい減塩 だし入りみそ360g」(オープン価格だが、転倒想定は税別300円)など3品を順次販売する。3品で初年度6億円の売り上げを目指す。

9月前半 ダイコン、キャベツ2割超高 後半平年並みに

9月前半 ダイコン、キャベツ2割超高 後半平年並みに

農林水産省は8月28日、9月の野菜卸価格の見通しを発表した。消費量の多い14品目について、9月前半はダイコンやキャベツが平年より2割以上高くなるとしている。夏の天候不順の影響が残るためだ。9月後半は14品目とも平年並みの価格水準になりそうだ。
ダイコンは北海道で6月中旬以降に雨不足だったため生育が悪く、出荷量も平年を下回る見込みだ。キャベツは関東の産地で8月上旬にひょうが降った影響が出るとみている。

極洋 鹿児島県指宿市に新工場 地産ブランド育成

極洋 鹿児島県指宿市に新工場 地産ブランド育成

水産大手の極洋は鹿児島県指宿市に水産や農畜産品の加工工場を新設し、同市と連携して名産品作りに取り組む。水産加工品を地産ブランドとして飲食店などに売り込む。自治体は極洋の開発力、販路を生かして地域の魅力をアピールできる。
指宿市から誘致を受け、7月に現地子会社の指宿食品(指宿市)を設立した。建屋を地元の水産加工組合から借り受け、生産ラインを導入するなどして新工場に改修する。総投資額は約3億円。2016年春に稼働する予定。まず同社が得意とするカツオのたたきを生産し、「指宿ブランド」を冠して販売する。初年度はカツオのたたきを年間1000㌧生産し、8億円の売り上げを見込む。