豚生食禁止6/12から施行 悪質業者に罰則も
豚の生レバーや生肉の飲食店での提供を禁じた食品衛生法の新たな規格基準が6月12日施行された。提供する際は、肉の中心部まで加熱するよう義務付けている。行政指導に従わないなど悪質な場合、2年以下の懲役か200万円以下の罰金が科される。
「余市」の出荷8月末まで「マッサン」人気で
アサヒビールは6月10日、傘下のニッカウヰスキーが製造するウイスキー「余市」の販売を8月末の出荷分で終えると明らかにした。国産ウイスキー人気で原酒が不足したため。
竹鶴政孝氏をモデルにしたNHK連続テレビ小説「マッサン」の影響で販売量が伸び、アサヒビールによると今年1~5月の売上高は前年同期比約2.8倍だった。ただブランド名は残し、9月以降に発売する新商品に使用する方針だ。
「余市」1989年にニッカウヰスキーが出した高級ウイスキー。ニッカの創業者、竹鶴氏がつくった余市蒸留所(北海道余市町)の原酒だけを使用するシングルモルトで、独特の香ばしさから愛好家が多い。
野菜値下がり続く キャベツ13%安、キュウリ7%安
野菜の値下がりが続いている。農林水産省が6月9日発表した野菜小売価格緊急調査(6月1~5日、全国平均)では、対象4品目中3品目が前週より安かった。4~5月の天候不順の影響が薄れ、卸売市場にも先安観が出ている。
キャベツは前週に比べ13%安い1㌔202円と3週連続で値下がりした。レタスは前週比17%高い1㌔495円と2週連続で値上がりした。東京・大田市場の9日の卸価格は長野産(相対価格・中値)が10㌔1300円前後と前週比で3割程度安い。キュウリの小売価格は前週比7%安い1㌔472円、トマトは同2%安い1㌔663円だった。いずれも5週連続の値下がりだ。
米国産牛バラ肉 大幅安 昨年末から4~5割安
牛丼などに使われる輸入の牛バラ肉(米国産ショートプレート)が1年3カ月ぶりの安値となった。前年に急騰した相場が下げに転じ、国内の流通価格は直近ピークだった前年末と比べ4~5割安い。円安にもかかわらず需給が緩んで価格が下落した。中国が米国からの牛肉輸入を取り締まっているためだ。
米国から輸入する冷凍の牛肉ショートプレートは国内での取引価格が1㌔670~700円程度と昨年3月以来の安値となった。為替は1㌦=125円前後で推移し、1年前に比べて2割の円安水準だ。本来ならこれだけで大幅な価格の上昇要因になるはずだが、余剰感が強く値下がりした。
中国が「成長促進剤の使用量を確認できない牛肉は輸入しない」との方針を改め、香港経由での米国産牛肉の流入を厳しく取り締まるようになったためだ。