「和食材のニュース」カテゴリーアーカイブ

牛丼チェーン 中国の動向注視し値下げに慎重姿勢

牛丼チェーン 中国の動向注視し値下げに慎重姿勢

米国産輸入バラ肉の価格が大幅に下がっていることで、牛丼チェーンの販売価格が注目されているが、現時点では大手各社はいずれも値下げに慎重だ。これは米国産牛バラ肉は、中国の買い付けによって国際価格が左右されているためだ。
目先は下がっているが、今後の同国の動きによって再び高騰する可能性があるからだ。また、牛丼大手ではまだ高値で仕入れた在庫が残っているほか、足元の円安が一段と進むことに警戒感も漂う。

タマノイ酢 ハラル対応のすし酢を全国で発売

タマノイ酢 ハラル対応のすし酢を全国で発売

食酢製造のタマノイ酢(堺市)は、イスラム教の戒律に則った「ハラル」対応の飲食店向け業務用すし酢を全国で発売した。2014年1月からシンガポールの現地法人を通して東南アジア諸国で販売してきた。訪日外国人の増加などで、国内でも一定の販売が見込めるとみて、回転ずしチェーンなどに売り込む。
ハラル認証を受けた原料を使い、タイのハラル認証取得済みの工場に生産を委託した。製造過程で生じるアルコール分の残留値は認証基準以下に抑えられているという。

高松機械 風でギンナン、ニンニクの薄皮むき

高松機械   風でギンナン、ニンニクの薄皮むき

高松機械工業(石川県白山市)は、ギンナン、ニンニク用の薄皮むき機「忍太郎」を発売した。風を当てるだけで農産物の薄皮をむくというシンプルな構造で、皮をむいた実と皮を別々に回収する。価格は300万円(消費税抜き)。食品メーカー向けに初年度10台の販売を見込む。
同機は円筒状の処理部分に数個ずつ農産物を投入。円筒の側面部の複数の穴からの風で農産物を回転させながら皮をむく。

「余市」の出荷8月末まで「マッサン」人気で

「余市」の出荷8月末まで「マッサン」人気で

アサヒビールは6月10日、傘下のニッカウヰスキーが製造するウイスキー「余市」の販売を8月末の出荷分で終えると明らかにした。国産ウイスキー人気で原酒が不足したため。
竹鶴政孝氏をモデルにしたNHK連続テレビ小説「マッサン」の影響で販売量が伸び、アサヒビールによると今年1~5月の売上高は前年同期比約2.8倍だった。ただブランド名は残し、9月以降に発売する新商品に使用する方針だ。
「余市」1989年にニッカウヰスキーが出した高級ウイスキー。ニッカの創業者、竹鶴氏がつくった余市蒸留所(北海道余市町)の原酒だけを使用するシングルモルトで、独特の香ばしさから愛好家が多い。

野菜値下がり続く キャベツ13%安、キュウリ7%安

野菜値下がり続く キャベツ13%安、キュウリ7%安

野菜の値下がりが続いている。農林水産省が6月9日発表した野菜小売価格緊急調査(6月1~5日、全国平均)では、対象4品目中3品目が前週より安かった。4~5月の天候不順の影響が薄れ、卸売市場にも先安観が出ている。
キャベツは前週に比べ13%安い1㌔202円と3週連続で値下がりした。レタスは前週比17%高い1㌔495円と2週連続で値上がりした。東京・大田市場の9日の卸価格は長野産(相対価格・中値)が10㌔1300円前後と前週比で3割程度安い。キュウリの小売価格は前週比7%安い1㌔472円、トマトは同2%安い1㌔663円だった。いずれも5週連続の値下がりだ。

米国産牛バラ肉 大幅安 昨年末から4~5割安

米国産牛バラ肉 大幅安 昨年末から4~5割安

牛丼などに使われる輸入の牛バラ肉(米国産ショートプレート)が1年3カ月ぶりの安値となった。前年に急騰した相場が下げに転じ、国内の流通価格は直近ピークだった前年末と比べ4~5割安い。円安にもかかわらず需給が緩んで価格が下落した。中国が米国からの牛肉輸入を取り締まっているためだ。
米国から輸入する冷凍の牛肉ショートプレートは国内での取引価格が1㌔670~700円程度と昨年3月以来の安値となった。為替は1㌦=125円前後で推移し、1年前に比べて2割の円安水準だ。本来ならこれだけで大幅な価格の上昇要因になるはずだが、余剰感が強く値下がりした。
中国が「成長促進剤の使用量を確認できない牛肉は輸入しない」との方針を改め、香港経由での米国産牛肉の流入を厳しく取り締まるようになったためだ。

「ペヤングソースやきそば」半年ぶりに販売再開

「ペヤングソースやきそば」半年ぶりに販売再開

即席めんへの虫の混入で2014年末から生産・販売中止が続いていた「まるか食品」(群馬県伊勢崎市)の主力商品「ペヤングソースやきそば」の販売が6月8日、関東7都県で約半年ぶりに再開された。当面は1商品のみだが、7月6日までに北海道と沖縄を除く全国で再び販売される。

日本マクドナルド5月売上高22%減 16カ月連続の減少

日本マクドナルド5月売上高22%減 16カ月連続の減少

日本マクドナルドホールディングスが6月8日発表した5月の既存店売上高は、前年同月比22.2%減となり、前月(21.5%)よりマイナス幅が拡大した。減少は16カ月連続。客数も14.2%減と、25カ月連続で前年を下回った。客単価は9.3%減。商品の異物混入などで傷ついた信頼の回復が遅れ、いぜんとして客離れが続いている。

国産加工用コメ「特定米穀」に先高観

国産加工用コメ「特定米穀」に先高観

味噌や米菓用に使う粒の小さいコメである「特定米穀」に先高観が出ている。輸入米に対する割安感が出たことで、味噌メーカーなどが使用を増やしているためだ。秋に収穫する2015年産は主食用米の生産調整(減反)を強化している。このため、特定米穀の発生量が減るとの見方も強まっている。