「和食材のニュース」カテゴリーアーカイブ

JA全中会長が辞任 政府の改革受け入れ「一つの区切り」

JA全中会長が辞任 政府の改革受け入れ「一つの区切り」

全国農業協同組合中央会(JA全中)の万歳章会長(69)は4月9日の定例記者会見で、約2年の任期を残して辞任する意向を表明した。JA全中の一般社団法人化などJAグループの抜本的な改革となる農協法改正案が3日に閣議決定され、「一つの区切りとなった」と辞任の理由を説明した。JA全中は当初、政府方針に真っ向から反対していたが、安倍晋三首相は改革に強い意欲を見せ、JA全中は最終的に約60年ぶりの抜本改革案を受け入れた。

万歳章会長は新潟みらい農協出身で、2011年8月にJA全中会長に就任。14年8月に再選され、17年8月まで任期が残っていた。JA全中は8月の臨時総会で新会長を選出する。

水産庁 ウナギ養殖11月以降の新規参入には許可制へ

水産庁 ウナギ養殖11月以降の新規参入には許可制へ

水産庁は二ホンウナギの養殖で、11月以降に新規参入する事業者については農水相の許可を必要とする方針を固めた。これを受け養殖業者や飲食店からは、期待と不安の声が交錯した。水産庁の対応を評価する声の一方、新規参入が阻害され生産量の確保が困難になることを懸念する指摘も出ている。 国内では2014年11月、事業者に対し届け出制を導入した。都道府県知事に深刻すれば養殖業を始めることができ、4月8日時点で515件の届け出があった。

急激な冷え込みで収穫作業が滞り野菜上昇 一部で7割も

急激な冷え込みで収穫作業が滞り野菜上昇 一部で7割も

関東での急激な冷え込みで、野菜の取引価格に影響が出ている、雪が降った地域では収穫作業が滞り、卸売市場への出荷が減少した。ネギやハクサイなど一部の関東産野菜の卸価格や小売価格も値上がりしている。東京・大田市場では4月9日、埼玉産のネギの卸価格(相対取引・中値)が5㌔1800円となり、前営業日の7日に比べ2割強上昇した。千葉産のネギも5㌔1500円と同1割弱高い。茨城産のハクサイは15㌔1800円と実に7割値上がりした。こうした状況を受けて店頭価格にも徐々に影響が出始めている。

農協改革「目的は同じ」首相 、JA全中会長と会談

農協改革「目的は同じ」首相、 JA全中会長と会談

安倍晋三首相は4月7日、全国農業協同組合中央会(JA全中)の万歳会長と官邸で会談した。首相は閣議決定した農協改革関連法案に関し「私たちの目的は同じであり、農業・農村の所得を増やしていかなければならない」と語った。万歳氏も「私どもと首相の考え方は同じ方向で、これから組合員のために最大限努力したい」と述べ、政府とJAグループが一体となって取り組む姿勢を強調した。

日本マクド3月売上高29%減 14カ月連続マイナスに

日本マクド3月売上高29%減 14カ月連続マイナスに

日本マクドナルドホールディングスが4月8日発表した3月の既存店売上高は前年同月比29.3%減となり、14カ月連続で前年実績を下回った。2014年夏の期限切れ鶏肉の使用問題に加え、商品への異物混入問題の影響で家族連れが戻らず、業績低迷が続いている。売上高の落ち込み幅は2001年の上場以来、15年1月の38.6%に次ぐ2番目の大きさとなった。客数も23.5%の大幅なマイナスだった。

豪州産牛肉3月輸入2割増 EPA発効で関税引き下げ効果

豪州産牛肉3月輸入2割増 EPA発効で関税引き下げ効果

オーストラリア産牛肉の輸入が拡大している。3月の輸入量は前年同期比2割以上多く、スーパーなどで取り扱いが増えている。日本・豪州両政府による経済連携協定(FPA)が1月に発効し、関税引き下げ効果が出ている。店頭では特売も目立ってきた。

豪州政府によると、3月の牛肉の対日輸出は前年同月比24%増の2万8074㌧だった。1、2月は前年を下回っていた。スーパーでステーキ用などとして販売される冷蔵品は前年同月比23%増の1万3276㌧、加工食品の原料などになる冷凍品が25%増の1万4798㌧となった。

ゼスプリ日本法人 15年度キウイフルーツ輸入量2%増

ゼスプリ日本法人 15年度キウイフルーツ輸入量2%増

輸入商社のゼスプリインターナショナルジャパン(東京都港区)は4月7日、2015年度のニュージーランド産キウイフルーツの輸入販売量を前年度比2%増の1900万トレー(1トレーは3.6㌔)に引き上げる方針を明らかにした。甘みの強い新品種「サンゴールド」などの販促活動を強化する。サンゴールドは小売店への卸価格を14年度より下げる方針。日本は輸入キウイのほぼすべてがニュージーランド産で、ゼスプリグループが独占的に輸入している。

チリ産銀ザケの卸価格2~3割安 生産増で荷余り感

チリ産銀ザケの卸価格2~3割安  生産増で荷余り感

銀ザケの卸価格の下落が進行している。輸入物の主産地であるチリでの生産増で、荷余り感が強まっているためだ。銀ザケの下落が、他の輸入冷凍魚の相場に影響を与えるとの声もあったが、今のところ波及していない。チリ産銀ザケの国内卸価格は1㌔600円前後で、前年同期と比べると2~3割安い。2012年から続いた高値の反動で、需要が減少している。チリ産の今シーズン(2014年7月~15年6月)の生産量は1割程度増え、輸入量も2~3割増えるとみられている。また、小売店では1切れ100円以下の特売がみられるようになった。

ほたるいか祭り 日本海の春の味堪能 京阪神から観光客

ほたるいか祭り 日本海の春の味堪能  京阪神から観光客

兵庫県新温泉町芦屋の浜坂漁港で4月5日、「第17回みなと・ほたるいか祭り」が開かれ、旬のホタルイカを求めて京阪神などから大勢の観光客が訪れた。ホタルイカは胴長6~7㌢。日本海に広く分布し、富山湾(富山県)に特産として知られるが、兵庫県でも昭和60年代に本格的なホタルイカ漁が始まり、浜坂漁港はホタルイカの水揚げでは全国一を誇っている。

漁期は2~5月で、地元の浜坂漁港でつくる実行委員会が「ほたるいか祭り」を春のイベントとして毎年開催。会場では水揚げされたばかりのホタルイカが大釜で豪快に茹で上げられ、観光客に無料で振る舞われた。